【令和8年度】東京消防庁Ⅰ類の変更点|教養40題・SPI3-U・日程を比較

令和8年度(2026年度)の東京消防庁消防官Ⅰ類では、教養試験の40題化、試験日程の前倒し、第2次試験の所要時間短縮など、受験計画に影響する変更が行われました。

この記事では、東京消防庁の公式資料と令和8年度の試験結果を基に、変更点、教養試験方式と適性検査方式(SPI3-U)の違い、次年度へ向けた対策を整理します。公式に公表されていない合格最低点や受験者層は断定しません。

2026年9月17日現在の進行状況

  • Ⅰ類1回目:6月30日に最終合格発表済み
  • Ⅰ類2回目:申込みと9月6日の第1次試験は終了。9月30日に第1次合格発表、10月24日に第2次試験、11月17日に最終合格発表予定
  • 令和9年度受験者:日程は公式発表後に必ず確認してください

公式情報:消防官Ⅰ類(教養試験方式)/消防官Ⅰ類(適性検査方式)/職員採用選考・試験結果

目次

結論|令和8年度Ⅰ類で押さえる4つの変更点

1.教養試験
45題から40題へ。知能27題は維持、知識は18題から13題へ。
2.第1次試験日
令和7年度の5月11日から、令和8年度は4月26日へ15日前倒し。
3.最終合格発表
令和7年度の7月16日から、令和8年度は6月30日へ前倒し。
4.第2次試験
午前開始のみ・約8時間から、午前/午後開始・約4時間へ短縮。

東京消防庁が「昨年からの変更点」として案内しているのは、40題化、1回目の最終合格発表を6月末としたこと、第2次試験を午前・午後開始に分け約4時間としたことです。本記事では、受験準備に影響する第1次試験日の前倒しも加え、4点に整理しました。

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変更1|教養試験は45題から40題へ

令和8年度の教養試験は、大学卒業程度の五肢択一式40題・2時間です。変更前後の内訳は次のとおりです。

項目令和7年度まで令和8年度
総問題数45題40題
知能分野27題27題
知識分野18題13題
試験時間2時間2時間
出典:東京消防庁「採用試験の変更内容について」

知能分野の出題数は27題で変わらず、全体に占める比率は60%(27/45)から67.5%(27/40)へ上昇しました。一方、令和8年度の知識分野13題は、人文科学(国語・歴史・地理)と社会科学(法学・政治・経済・社会事情)です。公式の現行出題分野に自然科学(数学・物理・化学・生物)は記載されていません。

「知能を重点化する」ことと「知識を捨てる」ことは同じではありません。東京消防庁は各問の配点や合格最低点を公表していないため、40題すべてを対象に基礎問題の取りこぼしを減らすことが安全です。詳しい時間配分は「東京消防庁の教養試験40題の内訳と対策」で解説しています。

変更2|第1次試験と最終合格発表が前倒し

Ⅰ類1回目の第1次試験日は、令和7年度の5月11日から令和8年度は4月26日へ15日前倒しされました。最終合格発表も7月16日から6月30日へ前倒しされています。

次年度も同じ日程になるとは限りません。ただし、公式発表を待ってから始めると準備期間が短くなるため、教養またはSPI3-Uの基礎、論文、面接材料の整理を並行して進めておくと計画を調整しやすくなります。

変更3|第2次試験は約8時間から約4時間へ短縮

第2次試験は、従来の午前開始のみ・所要約8時間から、午前開始と午後開始に分け・所要約4時間へ変更されました。これは東京消防庁が公表している変更です。

ただし、「待ち時間が完全になくなる」とまでは公表されていません。指定された集合時刻、持ち物、当日の案内を確認し、面接と体力検査の両方で力を発揮できるよう睡眠・食事・移動時間を整えてください。

令和8年度Ⅰ類1回目の受験者数・合格者数・倍率

令和8年度Ⅰ類1回目は、2026年6月30日に最終合格が発表されました。公式の速報値は次のとおりです。

方式第1次受験第1次合格第2次受験最終合格公式倍率
教養試験方式2,380名934名879名464名5.1倍
適性検査方式722名302名271名131名5.5倍
合算3,102名1,236名1,150名595名約5.2倍
出典:東京消防庁「職員採用選考・試験結果」。合算倍率は3,102÷595を東消塾が小数第2位で四捨五入。

教養試験方式5.1倍、適性検査方式5.5倍で、令和8年度の差は0.4ポイントでした。倍率だけで方式の有利・不利や受験者層を断定することはできません。合格発表後の流れは「令和8年度Ⅰ類1回目の合格発表まとめ」をご覧ください。

教養試験方式と適性検査方式(SPI3-U)の違い

比較項目教養試験方式適性検査方式
実施回1回目・2回目1回目のみ
能力試験五肢択一40題・2時間SPI3-U(テストセンター方式)
論文600字以上800字程度・1時間600字以上800字程度・1時間
その他の第1次科目性格検査、資格・経歴評定等SPI3-U性格検査、資格・経歴評定等
第2次試験身体・体力検査、個人面接身体・体力検査、個人面接
令和8年度1回目の公式倍率5.1倍5.5倍

教養試験方式を検討しやすい人

  • 数的処理、判断推理、文章理解などの学習を進めている
  • 1回目だけでなく2回目も受験機会として検討したい
  • 五肢択一式の過去問演習で得点状況を把握しやすい

適性検査方式(SPI3-U)を検討しやすい人

  • 民間企業の就職活動などでSPI3-Uの学習経験がある
  • テストセンター形式に慣れている
  • 令和8年度のように1回目の受験機会を活用できる

「SPI受験者の方が優秀」「教養方式なら有利」といった受験者属性や合格基準は公式に公表されていません。両方の問題形式を試し、模試の得点、残り期間、学習経験で判断しましょう。適性検査方式の詳細は「東京消防庁の適性検査方式(SPI3-U)」で解説しています。

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令和8年度Ⅰ類1回目・2回目の日程

項目1回目2回目(教養のみ)
申込期間2月16日10時〜3月13日17時7月2日10時〜7月31日17時
SPI3-U受検期間4月3日10時〜4月23日17時実施なし
第1次試験4月26日9月6日
第1次合格発表5月22日9月30日
第2次試験6月6・7・13・14・20・21日の指定1日10月24日
最終合格発表6月30日11月17日
採用予定数教養280名+適性100名教養60名

2026年9月17日時点で、2回目は第1次試験まで終了し、倍率はまだ確定していません。未発表の倍率予測を確定値として扱わず、9月30日の公式発表を確認してください。1回目と2回目の違いは「東京消防庁Ⅰ類2回目の日程・倍率・対策」で更新しています。

東京消防庁Ⅰ類の受験資格

令和8年度Ⅰ類は、次のいずれかに該当する人が対象です。

  1. 1991年4月2日から2005年4月1日までに生まれた人
  2. 2005年4月2日以降に生まれ、大学(短期大学を除く)を卒業している人、2027年3月卒業見込みの人、または同等の資格を有する人

日本国籍を有しない人、地方公務員法第16条の欠格条項に該当する人などは受験できません。資格の判断は必ず最新の東京消防庁採用試験案内で確認してください。

公式非公表の「ボーダー」に注意

東京消防庁は、教養試験の合格最低点、1題ごとの配点、「安全圏」を公表していません。特定の点数を公式の足切り点として扱うことはできません。

公式に確認できるのは、教養試験の成績が一定点に達しない場合は論文試験と資格・経歴評定を採点せず、いずれかの科目が一定点に達しない場合も不合格になることです。第1次試験は全科目の総合成績で決まりますが、科目別の配点や「論文による逆転」の条件は非公表です。

次年度受験者が準備する順番

1.方式を決める前に両方を解く

教養40題とSPI3-Uの問題をそれぞれ時間を測って解き、正答率だけでなく、解答速度、苦手分野、学習経験を記録します。倍率差だけで選ぶより、自分の改善余地を把握しやすくなります。

2.知能27題を重点化し、知識13題も捨てない

教養方式では知能分野が67.5%を占めるため、数的処理、判断推理、文章理解を優先しやすい構成です。ただし合格最低点・配点は非公表です。知識分野も基礎問題を落とさない計画にしてください。

3.論文・面接・体力を筆記と並行する

令和8年度1回目は、第1次合格発表の5月22日から第2次試験開始の6月6日まで15日間でした。第1次の結果を待ってから面接材料や体力対策をゼロから始めるのではなく、志望動機、自己PR、経験の棚卸しと基礎体力づくりを早めに進めましょう。

論文は「令和8年度の小論文テーマと対策」、面接は「東京消防庁の面接対策」で具体的に確認できます。

2027年度の教養試験を動画で確認

最新動画では、東京消防庁Ⅰ類の教養試験40問を科目別に整理し、2027年度に向けた優先順位を解説しています。本記事で確認した令和8年度の変更点と合わせて、次年度の学習計画に活用してください。

▶ 動画「【2027年度対策】東京消防庁Ⅰ類の教養試験は何が出る?全40問を8分で総まとめ」で分かること

  • 教養試験40問の全体構成
  • 知能分野・知識分野の出題範囲
  • 2027年度対策で優先すべき科目

東消塾YouTubeより。元東京消防庁職員の講師が2027年度の教養試験対策を解説しています。

よくある質問

教養試験の問題数はどう変わりましたか?

令和8年度は45題から40題へ変更されました。知能分野は27題のまま、知識分野が18題から13題へ減り、試験時間は2時間です。

令和8年度の申込みはまだ間に合いますか?

2026年9月17日現在、Ⅰ類1回目と2回目はいずれも申込受付を終了しています。2回目は第1次試験も終了し、9月30日の第1次合格発表待ちです。

1回目と2回目はどちらを受けるべきですか?

適性検査方式(SPI3-U)は1回目のみ、教養試験方式は1回目と2回目があります。令和8年度2回目の倍率はまだ未確定です。受験資格と準備状況を確認し、受けられる機会を活用してください。

教養試験方式と適性検査方式はどちらが有利ですか?

令和8年度1回目の公式倍率は教養5.1倍、適性5.5倍でしたが、倍率だけで将来の有利不利は決められません。教養40題とSPI3-Uの模試結果、学習経験、残り期間から判断しましょう。

まとめ|公式情報と現在地から受験方式を選ぶ

令和8年度Ⅰ類の重要点は、教養試験が40題になったこと、日程が前倒しされたこと、第2次試験が約4時間に短縮されたことです。教養5.1倍、適性5.5倍という結果だけで方式を決めず、自分の得点と準備期間で判断してください。

また、東京消防庁が合格最低点や科目別配点を公表していない以上、非公表のボーダーを確定情報として扱わないことが重要です。最新の日程・受験資格は必ず公式採用情報で再確認しましょう。

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友口 涼介(東消塾代表・元東京消防庁職員)

この記事の監修者

友口 涼介

東消塾 代表/dcn株式会社 代表取締役/元東京消防庁職員

東京消防庁での勤務経験と公務員試験の専門講師陣の知見を基に、東京消防庁採用試験の筆記・論文・面接対策を指導しています。

講師紹介|運営会社

情報確認日:2026年9月17日。東京消防庁公式採用情報・試験結果と照合しています。

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