東京消防庁の一次試験を終えて「二次試験では何をするの?」、「面接や体力検査はどこまで対策すればいい?」と不安を感じている方もいるでしょう。
東京消防庁の二次試験では、身体・体力検査と個人面接が行われます。
一次試験を突破しても最終合格が決まったわけではないため、筆記試験とは異なる準備が必要です。
特に面接は、志望動機や自己PRを覚えるだけでは十分とはいえません。
自分の経験や考えを整理し、深掘りされても自分の言葉で答えられる状態を目指す必要があります。
当記事では、東京消防庁の二次試験の内容から面接・体力検査の対策、合格するためのポイントまで詳しく解説します。
TOMO LABO東京消防庁採用試験の対策に特化したスクール「東消塾」を運営している、TOMO LABOです!
東京消防庁の二次試験とは


東京消防庁の二次試験は、第1次試験の合格者を対象として実施されます。
一次試験とは評価される内容が異なるため、試験内容を正しく理解したうえで準備することが大切です。
東京消防庁の二次試験について押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
それぞれについて、次項から詳しく解説します。
身体・体力検査と個人面接が行われる
令和8年度の東京消防庁消防官Ⅰ類では、第2次試験として身体・体力検査と口述試験が実施されます。口述試験は個人面接です。
身体・体力検査では、消防官として職務を遂行するために必要な体力や身体機能、健康状態などが確認されます。
一方個人面接では、志望動機や自己PR、これまでの経験などを通して、消防官としての適性や東京消防庁への志望度などが確認されます。
一次試験のように知識を身につけるだけでは対応しにくいため、面接と体力の両方を意識して準備しましょう。
一次試験合格発表から二次試験までの期間は長くない
令和8年度の消防官Ⅰ類(教養試験方式)の日程は、以下の通りです。
| 区分 | 第1次試験合格発表 | 第2次試験 | 最終合格発表 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ類1回目 | 5月22日 | 6月6日・7日・13日・14日・20日・21日の指定日 | 6月30日 |
| Ⅰ類2回目 | 9月30日 | 10月24日 | 11月17日 |
Ⅰ類1回目では、一次試験の合格発表から早ければ約2週間で二次試験を迎えます。
合格発表後から志望動機や自己PRを一から作成すると、十分な模擬面接を行えない可能性があります。
そのため、一次試験終了後から少しずつ二次試験対策へ切り替えておくことが大切です。
令和8年度から実施方法が一部変更されている
令和8年度の消防官Ⅰ類では、第2次試験を午前開始と午後開始に分け、全体4時間程度で実施する方式へ変更されています。
試験当日は個人面接だけでなく身体・体力検査も行われるため、長時間の試験を想定した体調管理も必要です。
また、試験日程や集合時間、持ち物などは年度によって変更される場合があります。
受験前には東京消防庁の採用情報やマイページを確認し、最新の案内に従ってください。
東京消防庁の二次試験では面接対策が重要


東京消防庁の二次試験では身体・体力検査も行われますが、短期間では完成させにくい面接対策には特に早めに取り組む必要があります。
面接対策で意識したいポイントは、以下の5つです。
それぞれについて、次項から詳しく解説します。
志望動機を深掘りされても答えられるようにする
志望動機では「消防士を目指した理由」と「東京消防庁を選んだ理由」を分けて整理しましょう。
例えば「人の命を救いたいから」という理由だけでは、ほかの消防本部にも当てはまります。
面接では「なぜ消防士なのか」、「なぜ東京消防庁なのか」、「入庁後に何をしたいのか」まで一貫して説明できることが重要です。
回答文をそのまま暗記するのではなく「なぜそう考えたのか」と聞かれても、自分自身の経験を交えて説明できる状態を目指してください。
自己PRと経験を消防官の仕事につなげる
自己PRでは「協調性があります」、「責任感があります」と長所だけを伝えるのでは不十分です。
例えば協調性を強みとするのであれば、どのような場面で発揮したのか、自分がどのように行動したのか、その強みを消防官としてどう活かすのかまで説明しましょう。
部活動やアルバイト、仕事、学校生活など、特別な経験である必要はありません。
例文をそのまま使うのではなく、自分だからこそ話せる経験を盛り込むことで自己PRに説得力を持たせやすくなります。
エントリーシートから想定質問を作る
面接対策ではインターネット上の質問例だけでなく、自分が提出したエントリーシートも必ず読み返してください。
記載した内容について「なぜその行動をしたのか」、「具体的に何を工夫したのか」と自分で深掘りしてみましょう。
1つの回答について2〜3段階ほど掘り下げておくと、想定していなかった質問にも対応しやすくなります。
「志望動機や自己PRを作ったものの、この内容でいいかわからない」という方は、東消塾の公式LINEで面接対策について無料相談できます。
自分では気づきにくい回答の弱点を確認したい方は、二次試験直前まで一人で悩まず早めに相談してみてください。
東京消防庁について研究する
東京消防庁を受験するのであれば、消防士という職業だけでなく東京消防庁についても理解を深めておきましょう。
例えば、消防隊・救急隊・救助隊などの役割、東京という地域特有の災害リスク、東京消防庁の特徴的な部隊や取り組みなどを確認します。
ただし、採用サイトの情報をそのまま暗記することが目的ではありません。
調べた内容と自分の経験や将来像を結びつけて「東京消防庁でどのような消防士になりたいのか」まで説明できるようにしてください。
模擬面接で話す練習を行う
文章ではうまく回答できても、本番で同じように話せるとは限りません。
面接では緊張するうえ、想定していなかった表現で質問される場合もあります。
家族や友人、学校の先生などに協力してもらい、実際に声に出して練習しましょう。
模擬面接では回答が長すぎないか、質問に答えられているか、東京消防庁への志望度が伝わるかなどを確認します。
スマートフォンで自分の回答を録音し、話すスピードや口癖を確認する方法も効果的です。
東京消防庁の二次試験で聞かれやすい質問


東京消防庁の面接対策では、大量の質問と回答を丸暗記するのではなく、質問されやすいテーマごとに自分の考えを整理することが大切です。
主に準備しておきたいのは、以下の4つです。
それぞれについて、次項から紹介します。
志望動機に関する質問
志望動機では、以下のような質問を想定しておきましょう。
- なぜ消防士を目指したのですか?
- なぜ東京消防庁を志望したのですか?
- どのような消防士になりたいですか?
- 入庁後にやりたい仕事はありますか?
特に「消防士になりたい理由」と「東京消防庁を選んだ理由」が同じ内容にならないよう注意してください。
自己PRに関する質問
自己PRでは、以下のような内容を聞かれることを想定しておきます。
- あなたの長所は何ですか?
- あなたの短所は何ですか?
- 消防官として活かせる強みは何ですか?
- 消防士に向いていると思う理由は何ですか?
短所についても弱みを伝えるだけで終わらせず、改善するためにどのような行動をしているのかまで整理しておきましょう。
これまでの経験に関する質問
面接では、自分自身の経験についても確認されます。
- 学生時代に力を入れたこと
- 困難を乗り越えた経験
- チームで協力した経験
- 意見が合わない人と接した経験
上記などを振り返りましょう。
重要なのは経験の華やかさではなく、その状況でどのように考え、行動したかを説明することです。
東京消防庁に関する質問
東京消防庁についても、自分なりの考えを持っておく必要があります。
例えば入庁後に希望する仕事や東京で想定される災害、最近気になった消防・防災関連のニュースなどです。
調べた内容を暗記して話すのではなく「自分はどう考えるのか」まで整理しておくと、深掘り質問にも対応しやすくなります。
東京消防庁の体力検査では7種目が実施される


東京消防庁の二次試験では、消防官として職務を遂行するために必要な体力を確認する検査も実施されます。
令和8年度の消防官Ⅰ類で公表されている種目は、以下の7つです。
| 種目 | 主に求められる能力 |
|---|---|
| 1km走 | 持久力 |
| 反復横とび | 敏捷性 |
| 上体起こし | 筋力・筋持久力 |
| 立ち幅とび | 瞬発力 |
| 長座体前屈 | 柔軟性 |
| 握力 | 握る力 |
| 腕立て伏せ | 上半身の筋力・筋持久力 |
体力検査は、試験直前の数日間だけ練習しても大きな改善は期待できません。
まずは各種目を実際に行い、自分が苦手とする能力を確認してください。
そのうえで、ランニングや筋力トレーニング、ストレッチなどを継続的に取り入れましょう。
特に持久力や柔軟性は短期間では伸ばしにくいため、一次試験対策と並行して少しずつ準備しておくことがおすすめです。
一方試験直前に急激に運動量を増やすと、疲労やけがにつながる可能性があります。
本番が近づいたら、新たに体力を伸ばすよりもコンディションを整えることを優先してください。
東京消防庁の身体検査で確認される項目


東京消防庁の二次試験では、体力だけでなく消防官として職務を遂行できる身体・健康状態であるかも確認されます。
確認される主な項目は、以下の4つです。
それぞれについて、次項から解説します。
視力
令和8年度消防官Ⅰ類では、矯正視力を含め0.7以上、かつ一眼それぞれ0.3以上という基準があります。
裸眼視力の制限はありません。
眼鏡やコンタクトレンズを使用している方や普段から見えにくさを感じている方は、試験前に現在の視力を確認しておきましょう。
聴力
聴力については、オージオメータを使用した純音聴力検査が行われます。
消防官は災害現場で周囲の状況や指示を把握する必要があるため、職務遂行に必要な聴力があるか確認されます。
不安がある場合、必要に応じて事前に状態を確認してください。
健康度
健康状態については、胸部X線、心電図、血圧、問診などによって確認されます。
試験直前だけ生活習慣を整えるのではなく、普段から十分な睡眠やバランスの良い食事を意識しましょう。
特に二次試験前は、過度なトレーニングや睡眠不足によって体調を崩さないよう注意してください。
四肢関節機能など
東京消防庁では四肢関節機能なども含め、消防官として職務を遂行するために必要な身体であるか確認されます。
過去のけがや身体面について不安がある場合、インターネット上の情報だけで合否を自己判断せず、東京消防庁の公式受験案内を確認してください。
東京消防庁の二次試験に向けてやるべき5つの対策


東京消防庁の二次試験は、直前に志望動機を暗記したり一時的にトレーニング量を増やしたりするだけでは十分とはいえません。
特に優先したい対策は、以下の5つです。
それぞれの対策について、次項から詳しく解説します。
①一次試験終了後から面接対策を始める
二次試験対策は、一次試験の合格発表を待たずに始めることがおすすめです。
志望動機や自己PRは文章を作ったあとに実際に声に出し、修正を重ねる必要があります。
一次試験が終わったら提出書類を読み返し、まずは面接で伝えたい内容を整理しましょう。
②エントリーシートから想定質問を作る
自分が提出したエントリーシートは、面接対策に使える重要な材料です。
記載した経験について「なぜその行動をしたのか」、「具体的に何を工夫したのか」と深掘りしてみてください。
一般的な質問だけでなく、自分自身の回答から質問を作ることで本番を想定した準備になります。
③東京消防庁について改めて調べる
消防士になりたい理由だけでなく、なぜ東京消防庁なのかを説明できるようにしておきましょう。
東京消防庁の組織や業務、特徴的な部隊、取り組みなどを調べ、自分が入庁後に実現したいことと結びつけます。
調べた情報をそのまま伝えるのではなく、自分の志望動機につなげることが重要です。
④体力トレーニングを継続する
二次試験では身体・体力検査も行われるため、面接対策だけに集中するのは避けてください。
実際に各種目へ取り組み、自分の苦手分野を確認したうえでトレーニングを続けましょう。
ただし、本番直前に急激に負荷を上げるのは避け、試験が近づいたら体調を整えることを優先してください。
⑤第三者に面接を確認してもらう
自分自身で作った回答は、自分では問題点に気づきにくいことがあります。
本人は具体的に答えているつもりでも、第三者から見ると「東京消防庁である理由が弱い」、「回答が長すぎる」という場合があります。
家族や友人、学校の先生などに模擬面接をお願いし、回答内容や話し方についてフィードバックを受けましょう。
東消塾では、東京消防庁を目指す受験生向けに公式LINEで無料相談を受け付けています。
「今から二次試験対策を始めて間に合う?」、「何を優先すればいいかわからない」という方は、現在の準備状況を整理するためにも活用してみてください。
東京消防庁の二次試験で落ちる人に多い5つの特徴


東京消防庁の二次試験で落ちる人に多い特徴として、以下のような点が挙げられます。
それぞれについて、次項から詳しく説明します。
志望動機が抽象的
「人を助けたい」、「地域に貢献したい」という考えだけでは、多くの受験者と似た志望動機になりやすいです。
なぜそのように考えるようになったのか、自分自身の経験まで掘り下げて説明しましょう。
経験と志望理由をつなげることで、自分らしい志望動機を作りやすくなります。
東京消防庁を選んだ理由を説明できない
消防士を目指す理由は説明できても、東京消防庁でなければならない理由を答えられない方もいます。
東京消防庁の特徴と自分が実現したいことを結びつけて「どこでもいいから消防士になりたい」と受け取られないようにしましょう。
回答を丸暗記している
文章を一字一句覚えてしまうと、質問の表現が変わっただけで答えにくくなる場合があります。
また、暗記した回答をそのまま話すと、面接官との自然な会話になりにくいでしょう。
文章ではなく伝えるポイントを覚え、自分の言葉で答える練習をしてください。
深掘り質問への対策が不足している
最初の回答だけを準備していても、その後の質問に答えられなければ説得力が弱くなります。
例えば「協調性があります」と答えるのであれば「具体的にどのような場面で発揮しましたか」まで想定してください。
1つの回答に対して「なぜ?」、「具体的には?」と考えることが重要です。
面接対策を始める時期が遅い
面接対策は、志望動機を作るだけで終わりではありません。
回答を作り、声に出して練習し、第三者からフィードバックを受けて修正する必要があります。
一次試験終了後は筆記対策から気持ちを切り替え、できるだけ早く準備を始めましょう。
東京消防庁の二次試験対策はいつから始めるべき?


東京消防庁の二次試験対策は、一次試験が終了した直後から始めることがおすすめです。
時期ごとに意識したいポイントは、以下の3つです。
それでは詳しく見ていきましょう。
理想は一次試験終了直後から始める
一次試験が終わったら、エントリーシートや志望動機、自己PRを見直し、想定質問を作りましょう。
その後は声に出して回答する練習へ進みます。
一次試験の結果を待つ期間をそのまま過ごすのではなく、少しでも面接準備へ使うことで、合格発表後の負担を減らせます。
一次合格後からでも優先順位を決めて対策する
すでに一次試験に合格している場合は、以下の順番を参考にしてください。
- 志望動機・自己PRを整理する
- エントリーシートを深掘りする
- 東京消防庁について研究する
- 模擬面接を行う
- 体力を維持する
時間が限られている場合ほど、大量の質問例を覚えるのではなく、自分自身について聞かれる基本的な内容を深く準備することが大切です。
試験直前は新しい回答を増やしすぎない
試験直前になって新しい質問例を大量に見つけると、かえって回答がまとまらなくなる場合があります。
直前期は、それまで準備してきた志望動機や自己PR、経験談を確認し、話す内容の軸を整えましょう。
集合時間や持ち物、会場への移動方法も確認し、十分な睡眠を取って本番に備えてください。
東京消防庁の二次試験に関するよくある質問


最後に、東京消防庁の二次試験に関するよくある質問について回答します。
疑問点を解消するためにも、ぜひチェックしてください。
- 東京消防庁の二次試験では何をしますか?
-
令和8年度の消防官Ⅰ類では、第2次試験として身体・体力検査と口述試験が実施されます。
口述試験は、個人面接です。一次試験とは内容が異なるため、筆記試験終了後は面接と身体・体力検査へ対策を切り替えましょう。
- 二次試験は面接と体力試験のどちらが重要ですか?
-
どちらか一方だけ対策すればよいとはいえません。
東京消防庁では、第1次試験、第2次試験、受験資格の確認結果などを総合的に判断して最終合格者を決定します。公表されていない配点などを推測して対策を偏らせず、面接と身体・体力検査の両方を準備してください。
- 体力試験の合格基準は公表されていますか?
-
東京消防庁では体力検査の実施種目を公表していますが「○回以上なら合格」といった具体的な合格基準は公表されていません。
特定の回数だけを目標にするのではなく、各種目を安定してこなせる状態を目指しましょう。 - 一次試験合格後から面接対策を始めても間に合いますか?
-
一次合格後からでも対策はできますが、準備期間は限られます。
まず志望動機・自己PR・エントリーシートを優先して整理し、その後に模擬面接へ進んでください。可能であれば一次試験終了後から少しずつ始めることがおすすめです。
- 二次試験で不合格になった場合、順位は確認できますか?
-
令和8年度の消防官Ⅰ類では、全ての科目を受験した不合格者に対してマイページで試験結果が通知されます。
第2次試験不合格者については、第2次試験の受験者数、最終合格者数、順位が掲載される予定です。再受験する場合は自分の結果を確認し、次回の対策に活かしましょう。
東京消防庁の二次試験対策についてのまとめ


今回は、東京消防庁の二次試験の内容や面接・身体・体力検査の対策について紹介しました。
二次試験では個人面接と身体・体力検査が行われるため、一次試験とは異なる準備が必要です。
特に面接では志望動機や自己PRを丸暗記するのではなく、深掘りされても自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう。
一次試験終了後から早めに準備を始め、面接対策と体力・体調管理を並行して進めることが大切です。
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