
東京消防庁の2026年度採用試験では、Ⅰ類の論文・Ⅲ類の作文も第1次試験の科目です。受験区分に合った対策が必要です。
教養試験の成績が一定点に達しない場合、論作文の採点は行われません。また、科目の成績が一定点に達しない場合は不合格となります。教養と論作文の両方を準備しましょう。
受験を控えている方の中には、「小論文試験の対策方法がわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
初めて受験する方も、公式の出題条件を把握し、字数と時間を決めて過去問で練習しましょう。
本記事では、東京消防庁の2026年度Ⅰ類・Ⅲ類の論文・作文試験、公式に公開された実際の課題、過去問を使った対策法を解説します。
出題テーマを丸暗記するのではなく、設問を読み取り、1時間で構成から見直しまで進める練習に役立ててください。
TOMO LABO東京消防庁採用試験の対策に特化したスクール「東消塾」を運営している、TOMO LABOです!
東京消防庁における小論文試験の概要


東京消防庁の小論文試験は、一次試験で実施されます。
2026年度はⅠ類で論文、Ⅲ類で作文が第1次試験の科目です。試験方式によって他の科目・受験方法が異なるため、Ⅰ類公式要項とⅢ類公式要項を確認してください。
2026年度の第1次試験日と論文・作文試験の条件は次のとおりです。
| 概要 | Ⅰ類(1回目) | Ⅰ類(2回目) | Ⅲ類(1回目) | Ⅲ類(2回目) |
|---|---|---|---|---|
| 第1次試験日(2026年度) | 2026年4月26日(日) | 2026年9月6日(日) | 2026年9月6日(日) | 2027年1月10日(日) |
| 詳細 | 課題式による論文試験(600字以上 800字程度):1題1時間 | 課題式による作文試験(600字以上 800字程度):1題1時間 | ||
Ⅰ類は論文、Ⅲ類は作文で、いずれも600字以上800字程度・1題・1時間です。ただし出題テーマは試験区分・回によって異なります。
どちらを受験する方でも、過去のテーマを参考に対策しておきましょう。



出願・試験会場・当日の集合時刻は、受験区分の公式案内と受験票を確認してください。
▶ 動画「【東京消防庁 小論文】首都直下地震を完全攻略し逆転合格」で分かること
- 首都直下地震を小論文でどう論じるかの要点
- 地震による火災の発生の仕組みと防止策
- 大規模地震時のライフライン被害と対応策
東消塾YouTubeより。元東京消防庁職員の講師が解説しています。
2026年度の論文・作文試験|字数と時間


2026年度の消防官採用試験は、Ⅰ類の論文・Ⅲ類の作文ともに次の条件が公式に示されています。
| 2026年度 消防官試験区分 | 課題・字数・時間 |
|---|---|
| Ⅰ類(教養試験方式) | 課題式の論文・600字以上800字程度・1題1時間 |
| Ⅲ類 | 課題式の作文・600字以上800字程度・1題1時間 |
『600字以上800字程度』は2026年度の募集要項に記載された字数です。Ⅰ類とⅢ類の出題テーマが同じという意味ではありません。
構成を決める時間も含めて、制限時間1時間で書き切る練習をしましょう。
これは予想ではなく、2026年度Ⅰ類と2026年度Ⅲ類の公式要項に記載された条件です。
翌年度以降の条件は変更される可能性があるため、受験する年度の公式要項を確認してください。



過去問に取り組む際も、まずは現行の字数・時間を基準に練習しましょう。
東京消防庁で実際に出題された小論文の過去問テーマ


東京消防庁において、過去の試験で実際に出題された小論文テーマを紹介します。
本記事で扱う2026年度の一般区分はⅠ類・Ⅲ類です。以下のⅡ類の設問は過年度の歴史的資料です。
Ⅱ類の過去問も紹介しますが、現在は実施されていない点に注意しましょう。



テーマの傾向という点から、余裕のある方はⅡ類のテーマも確認しておくことをおすすめします!
東京消防庁Ⅰ類試験(令和2年~令和8年度)の過去問
東京で想定される自然災害を挙げ、東京の特性を踏まえた東京消防庁の取組を具体的に論じる課題が出ました。想定災害→東京固有の事情→実施すべき施策の順に整理して練習しましょう。
出典:東京消防庁が公開した論文問題PDF。設問の正確な文面はPDFで確認できます。
- 令和7年度
-
- 東京の地域特性をあげ、都民が安心して暮らせる都市の実現に向けて、東京消防庁が推進すべき取組についてあなたの考えを述べよ。(1回目)
- 多様性を尊重する職場を実現するために、組織としてどのような取組をすべきか、東京消防庁に限らず一般的な組織を前提として具体的に述べよ。(2回目)
- 令和6年度
-
- 都民が東京消防庁に期待することをあげ、その期待に応えるために東京消防庁が行うべき施策についてあなたの考えを述べよ。(1回目)
- 消防職員に高い倫理観が求められる理由をあげ、消防職員として都民の信頼を得るためにあなたが取り組むことを述べよ。(2回目)
- 令和5年度
-
- 消防職員の使命についてあなたの考えとその達成に向けてあなたができることを述べよ。(1回目)
- 東京消防庁の職員に求められる倫理観や規律の遵守が求められる理由についてあなたの考えを述べよ。(2回目)
- 令和4年度
-
- 都民から信頼される消防官となるために、あなたが実践することを具体的に述べよ。(1回目)
- 今後の社会情勢を踏まえ、質の高い行政サービスを提供するために、消防官としてあなたが取り組むことを述べよ。(2回目)
- 令和3年度
-
- デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現が人間社会にどのような影響を与えるのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。(1回目のみ実施)
- 令和2年度
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- 下の資料(省略)から傾向を読み取り、行政機関が発信する情報を都民に広く周知するための効果的な方法を考え、具体的に述べなさい。(1回目)
- 社会人として必要なものを3つ挙げ、それを身に付けるためにあなたが今後どう取り組んでいくのか具体的に述べよ。(2回目)



Ⅰ類試験では、自分に関することよりも、東京消防庁全体や消防職員として具体的に何をすべきかを問うテーマが多いです!
東京消防庁Ⅱ類試験(平成30年度~令和4年度)の過去問
令和5年度の試験以降、Ⅱ類試験は実施されなくなりました。
余裕のある方は、参考までに確認しておきましょう。
- 令和4年度
-
- 東京消防庁の職員として大切だと思うことを、今までの経験を踏まえて述べなさい。
- 令和3年度
-
- 官公庁がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を積極的に活用することの利点とその活用方策、さらにその際に注意すべきことを具体的に述べなさい。
- 令和2年度
-
- あなたの経験から「失敗を糧に成長できた」と考えられる事柄をあげ、今後当庁で仕事をしていくうえでそれをどのように生かしていくのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
- 令和元年度
-
- 職場におけるチームワークの重要性とチームワークの醸成に対する取り組み方について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
- 平成30年度
-
- SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が社会に与える影響についてメリットとデメリットを挙げ、それに対するあなたの考えを具体的に述べなさい。



過去5年で2回もSNSについて出題されているのが特徴です!
東京消防庁Ⅲ類試験(令和2年~令和7年度)の過去問
- 令和7年度
-
- あなたが考える東京の魅力をあげ、東京消防庁の職員としてどのように活躍していきたいか具体的に述べよ。(1回目)
- 令和6年度
-
- あなたが感じる東京消防庁の魅力と、消防職員としてどのように成長していきたいかについて述べよ。
- 令和5年度
-
- あなたが東京消防庁を希望する理由と、どのように成長していきたいかを述べよ。
- 令和4年度
-
- 東京消防庁の職員として、10年後のあなたがどんな成長を遂げているか述べなさい。
- 令和3年度
-
- 自ら考えて行動するために日頃から行うべきことを具体的に述べなさい。
- 令和2年度
-
あなたの経験から「失敗を糧にして成長できた」と考えられる事柄を挙げ、今後当庁で仕事をしていくうえでそれをどのように生かしていくのか、あなたの考えを具体的に述べなさい。



Ⅲ類試験では、東京消防庁の現状を理解した上で、将来像を問うテーマが多いです!


※消防官合格率81.5%は、2022〜2026年度の自社アンケート集計対象373名のうち合格者304名(304÷373)に基づく数値(2026年9月時点)。東京消防庁以外の消防本部を含みます。集計根拠と合格者300名の声
2026年度の実際の出題から考える練習テーマ


試験前に具体的な課題を知ることはできません。一方、2026年度Ⅰ類1回目の論文問題は試験後に東京消防庁の過去問一覧で公開されています。
以降は出題を断定する予想ではなく、過去問から応用できる練習テーマ例です。
今回の災害リスクの課題も踏まえ、異なる切り口に答える練習をしておきましょう。
以下の3分野で設問を自作し、根拠と施策を具体的に説明できるか試してください。
- 消防官や社会人としてあるべき姿や考え方
- 過去の災害やそれに対する対策について
- 東京都や東京消防庁が行っている取り組みについて
人物・倫理に関する過去問だけでなく、2026年度Ⅰ類1回目に出た災害リスクと東京消防庁の施策も練習対象に含めましょう。
出題は年度・区分で変わります。特定の分野が次回も出るという保証はありません。
自己分析に加え、東京都の災害リスクと東京消防庁の取組を、公式資料で確かめながら整理しましょう。
また、東京都や東京消防庁の取り組みに関することも調べておくことが大切です。



予想問題を的中させるより、初見の課題にも具体策を書ける練習を重ねましょう。
【4ステップ】東京消防庁の小論文試験おすすめ対策法


小論文試験では、毎年出題されるテーマが変わるため、テーマを絞るのはほぼ不可能です。
しかし、過去問をもとにある程度の傾向を理解できれば、練習にも活かせるでしょう。



小論文試験の対策法について、手順別にまとめました!
小論文を書き始める前に、過去にどのようなテーマが出題されたのかをまとめましょう。
最低でも、過去5年分は見ておくのがおすすめです。
ある程度過去問が確認できたら、どのような出題ジャンルがあるのかを分類してみましょう。
分類の仕方を以下にまとめました。
- 災害・防災について
- チームワークや仕事について
- 自分自身について
- 社会問題について
ある程度出題ジャンルを分類できたら、近年の試験傾向を確認しましょう。
近年の試験傾向が掴めれば、要点を絞った対策が可能です。
出題される可能性の高いジャンルから対策することで、効率的に小論文試験対策を進められます。
出題傾向やテーマが明確になったら、実際に小論文を書いてみましょう。
実際に書くことで、自分の弱点や強みを把握しやすくなります。
また、効率的に対策するためにも、第三者からフィードバックを貰うことが大切です。
ただ「小論文を見られる人が周りにいない…」という方もいるかもしれません。
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小論文試験の対策法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみることをおすすめします。


東京消防庁の小論文試験に合格するためのポイント3選


東京消防庁の小論文試験に合格するためのポイントは、以下の3つです。
- 小論文の採点方式について知る
- 予備校を活用する
- 小論文に関する参考書で対策する
小論文に合格できるかどうかは、正しいポイントを押さえられるかにかかっています。
以上の項目を参考に対策すれば、大幅に合格率を高められるでしょう。



これらのポイントを試すだけで、他の受験者よりも一歩リードできます!
小論文の採点方式について知る
まずは、小論文の採点方式について知ることが大切です。
小論文は、「減点方式」で採点されていると考えられています。
つまり、満点を目指せるように対策するよりも、凡ミスを抑えて平均点以上を確実に取ることが重要です。
小論文試験の評価部分としては、以下のようなものが挙げられます。
- 誤字脱字がないか
- 丁寧に書く努力をしているか
- 文字の表記方法にミスがないか
- 文章構成がおかしくないか
- 末尾の表現が統一されているか
以上の基本的な部分が完璧にできていれば、平均点以上を狙えます。
内容を意識するあまり、基本的な部分でミスをしないように対策することが重要です。



字が得意でなくても、丁寧に書く努力が伝われば問題ありません!
予備校を活用する
予備校を活用することで、小論文試験の対策を効率的に行えます。
予備校には、小論文試験の過去問や試験傾向のノウハウが充実しています。
さらに、過去の合格者の小論文も閲覧できるため、参考にしながら対策を進めることが可能です。
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小論文に関する参考書で対策する
小論文試験に合格するためのポイントは、小論文に関する参考書で対策することです。
参考書には、小論文の書き方や注意点、過去のテーマなどがまとめられています。
正しく活用できれば、少ない費用で効率的な対策が可能です。
中でも、「完全攻略 東京消防庁の消防官採用試験 小論文・面接試験編」をおすすめします。
東京消防庁OBが執筆しており、実体験をもとにした重要なポイントが全て網羅されています。
また、小論文試験だけでなく、面接試験対策に関する内容も含まれています。
そのため、「とりあえず1冊参考書が欲しい」という方は、この1冊を持っておけば間違いありません。



消防官採用試験でおすすめの参考書について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみましょう!


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東京消防庁の小論文で差を付けるなら「東消塾」がおすすめ


東京消防庁に合格するためには、小論文試験対策が欠かせません。
今回紹介した内容を実践できれば、初めて受験する方でも合格する可能性は十分あります。
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よくある質問
- 2026年度の東京消防庁の論文・作文試験は何字・何分ですか?
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2026年度の消防官Ⅰ類は論文、Ⅲ類は作文です。どちらも公式要項では600字以上800字程度・1題1時間とされています。Ⅰ類/Ⅲ類の要項をご確認ください。
- 小論文試験はどのような採点方式で評価されますか?
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東京消防庁は論作文の詳しい採点基準・配点を公表していません。公式要項では、科目の成績が一定点に達しない場合は不合格となると示されています。採点方式を断定せず、設問への回答、論理構成、字数と時間を確認して練習しましょう。
- 2026年度の東京消防庁Ⅰ類1回目ではどんな論文課題が出ましたか?
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東京で起こりうる自然災害リスクと東京の特徴を踏まえ、東京消防庁が進めるべき取組を具体的に論じる課題が出ました。正確な設問は公式PDFで確認できます。







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