東京消防庁Ⅰ類の適性検査方式を受験するにあたり「SPI3だけ対策すればいい?」、「教養試験方式と何が違う?」と疑問を感じている方もいるでしょう。
適性検査方式ではSPI3-Uが実施されますが、一次試験はSPI3だけで決まるわけではありません。
論文試験や資格・経歴評定なども評価対象となるため、試験全体を把握して準備する必要があります。
また、SPI3-Uの成績が一定点に達しない場合、論文試験の採点や資格・経歴評定が行われないため注意が必要です。
当記事では、東京消防庁の適性検査方式の内容や合格するための対策まで詳しく解説します。
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東京消防庁Ⅰ類の適性検査方式とは


東京消防庁では、消防官Ⅰ類の採用試験に適性検査方式が設けられています。
民間企業の採用試験でも利用されるSPI3-Uを採用している点が特徴ですが、適性検査方式はSPI3だけを受ける試験ではありません。
従来の教養試験対策の負担を減らし、より多様な人材を確保することを目的としています。
まず確認しておきたいポイントは、以下の3つです。
それぞれについて、次項から詳しく説明します。
消防官Ⅰ類で設けられている試験方式
東京消防庁の消防官Ⅰ類では、教養試験方式とは別に適性検査方式が用意されています。
適性検査方式では、公務員試験特有の幅広い知識問題を中心とした教養試験ではなく、SPI3-Uの能力検査を利用します。
民間企業の就職活動ですでにSPI対策をしている方は、これまでの学習経験を活かしやすいでしょう。
ただし「SPI3なら簡単」、「教養試験より楽」と考えるのは避けてください。
論文試験なども含めて一次試験全体を対策する必要があります。
第1次試験ではSPI3-Uや論文試験などを実施
適性検査方式の第1次試験では、主に以下の内容が評価されます。
- SPI3-U能力検査
- 論文試験
- SPI3-U性格検査
- 資格・経歴評定
東京消防庁では全科目の総合成績によって第1次試験の合格者を決定します。
また、SPI3-U能力検査が一定点に達しない場合は、論文試験の採点や資格・経歴評定が行われません。
つまり、SPI3対策は重要ですが、SPI3だけ高得点を取ればよいわけでもありません。
第1次試験合格後は第2次試験へ進む
第1次試験に合格すると、第2次試験へ進みます。
令和8年度の消防官Ⅰ類では、第2次試験として身体・体力検査と個人面接が行われます。
そのため、最終合格を目指すのであれば、一次試験のSPI3や論文だけでなく面接・体力試験まで見据えて準備することが大切です。
東京消防庁Ⅰ類・適性検査方式の試験日程


令和8年度の消防官Ⅰ類・適性検査方式の日程は、以下の通りです。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 申込期間 | 2月16日〜3月13日 |
| SPI3-U受検可能期間 | 4月3日〜4月23日 |
| 第1次試験 | 4月26日 |
| 第1次試験合格発表 | 5月22日 |
| 第2次試験 | 6月6日〜21日の指定日 |
| 最終合格発表 | 6月30日 |
注意したいのは、SPI3-Uを第1次試験当日に受けるわけではない点です。
SPI3-Uには別途受検期間が設けられており、指定期間内にテストセンター方式で受検する必要があります。
SPI3を受けたあとに論文試験が控えているため「SPI3が終わってから論文を始めよう」と考えると準備期間が不足する可能性があります。
申込後は、SPI3と論文を並行して進めましょう。
適性検査方式と教養試験方式の違い


東京消防庁Ⅰ類を受験する際は「適性検査方式と教養試験方式のどちらを選ぶべき?」と迷う方もいるでしょう。
適性検査方式と教養試験方式の主な違いは、以下の3点です。
それぞれについて、次項から詳しく解説します。
筆記試験の内容が異なる
適性検査方式と教養試験方式では、一次試験で受ける能力試験が異なります。
| 比較項目 | 適性検査方式 | 教養試験方式 |
|---|---|---|
| 主な能力試験 | SPI3-U | 教養試験 |
| 論文試験 | あり | あり |
| 第2次試験 | あり | あり |
| 向いている人 | SPI対策経験者など | 公務員試験対策経験者など |
令和8年度の教養試験方式では、知能分野27題・知識分野13題の合計40題が出題されます。
一方、適性検査方式では教養試験の代わりにSPI3-U能力検査を利用します。
適性検査方式ではSPI3-Uを使用する
適性検査方式では、SPI3-U能力検査をテストセンター方式で受検します。
SPI3では言語・非言語などの問題に対応する必要があるため、問題形式や時間感覚に慣れておくことが大切です。
SPI3の詳しい内容については、以下の参考記事をご覧ください。


どちらも論文・二次試験への対策は必要
適性検査方式を選択しても、論文試験や二次試験がなくなるわけではありません。
「教養試験を受けなくていいから準備量が少ない」と考えると、論文や面接の対策が不足する可能性があります。
試験方式を選ぶ際は、一次試験だけでなく最終合格までの準備を考えておきましょう。
東京消防庁の適性検査方式で実施される4つの評価


適性検査方式で一次試験を突破するためには、それぞれの評価内容を理解しておくことが重要です。
確認しておきたいのは、以下の4つです。
それぞれについて、次項から順番に説明します。
①SPI3-U能力検査
SPI3-U能力検査では、言語・非言語などを通じて基礎的な能力が確認されます。
東京消防庁では、SPI3-U能力検査の成績が一定点に達しない場合、論文試験の採点や資格・経歴評定が行われません。
そのため、一次試験対策の入り口としてSPI3の基礎を固めることが重要です。
具体的な合格ボーダーは公表されていないため「○割だけ取ればいい」と考えず、言語・非言語の両方で安定して得点できる状態を目指しましょう。
②論文試験
適性検査方式では、論文試験も実施されます。
論文では、課題に対して自分の考えを論理的にまとめる力が求められます。
SPI3のように問題集を解くだけでは対策しにくいため、実際に文章を書く練習が必要です。
「SPI3を突破してから論文を始める」のではなく、SPI3対策と並行して早い段階から準備しましょう。
③SPI3-U性格検査
SPI3-Uには、性格検査もあります。
能力検査のように正答率を高める試験ではないため、理想の消防士像を想像して回答を作るような対策はおすすめできません。
質問内容を正しく読み、自分自身に沿って回答することを意識してください。
④資格・経歴評定
東京消防庁では、資格や経歴についての評定も行われます。
ただし、特定の資格を持っていなければ受験できないという意味ではありません。
評定対象となる資格や経歴を持っている場合は申込み時の案内を確認し、必要な申請や証明書類を忘れないようにしましょう。
東京消防庁の適性検査方式で合格するための5つの対策


適性検査方式で合格を目指すのであれば、SPI3の問題集だけを繰り返すのではなく、一次試験全体から逆算して対策することが重要です。
実践したい対策は、以下の5つです。
それぞれについて、次項から詳しく解説します。
①SPI3の現在の実力を確認する
まずはSPI3形式の問題を一度解き、自分がどの程度対応できるのか確認しましょう。
正答率だけでなく、言語と非言語のどちらが苦手なのか、時間不足なのか、解き方そのものを理解できていないのかまで分析します。
例えば、言語では安定して得点できる一方で非言語の正答率が低い場合、非言語に学習時間を多く使った方が効率的です。
②SPI3の言語・非言語を対策する
現在の実力を確認したら、苦手分野から優先して対策しましょう。
最初からスピードを求める必要はありません。
まずは解き方を理解し、自力で正解できる問題を増やします。
ある程度慣れてから時間を計って問題を解き、本番を意識した練習へ切り替えてください。
間違えた問題は答えだけを見るのではなく「なぜ間違えたのか」まで振り返ることが重要です。
③論文試験を早めに対策する
適性検査方式で見落としやすいのが論文対策です。
論文では、以下の流れを練習しておきましょう。
- 課題を正しく理解する
- 結論を決める
- 根拠や具体例を整理する
- 制限時間内に書く
- 見直しを行う
文章を書くことに慣れていない方は最初から完成度を求めすぎず、まずは構成を作る練習から始めるのがおすすめです。
④資格・経歴の証明書を確認する
資格・経歴が評定対象になる場合、勉強だけでなく書類の準備も必要です。
受験案内を確認し、自分が持つ資格や経歴が対象になるのか、どのような証明書類が必要なのかを早めに確認しましょう。
試験直前はSPI3や論文対策で忙しくなるため、書類関係は余裕のある時期に準備してください。
⑤試験日から逆算して学習スケジュールを作る
SPI3と論文を並行して対策するため「時間があるときに勉強する」という進め方では対策が偏りやすくなります。
目安として、以下の流れで進めると良いでしょう。
- 3か月以上前:SPI3の基礎+論文の構成を理解
- 2か月前:SPI3の苦手分野+論文実践
- 1か月前:時間を計ったSPI3演習+論文添削
- 直前期:苦手箇所の最終確認
「SPI3と論文のどちらを優先すればいいかわからない」、「現在の勉強方法で間に合うか不安」という方は、東消塾の公式LINEで東京消防庁の試験対策について無料相談できます。
東京消防庁の適性検査方式では論文対策も重要


適性検査方式を選択すると、SPI3対策ばかりに意識が向いてしまうことがあります。
しかし、論文試験も一次試験の評価対象です。
論文対策では、以下の3点を意識しましょう。
それぞれについて、次項から詳しく解説します。
SPI3が一定点を超えても論文対策は必要
SPI3-Uは一定点を下回ると論文試験の採点へ進めないため重要ですが、SPI3を突破すれば一次合格が決まるわけではありません。
全科目の総合成績で合否が決まるため、論文も軽視しないようにしましょう。
SPI3対策が一段落してから論文を始めるのではなく、早い段階から並行して練習することが大切です。
制限時間内に文章を完成させる練習をする
論文は、時間をかければ書けるだけでは十分ではありません。
本番を想定し、課題を読んで構成を考え、文章を書き、見直すところまでを制限時間内に行う練習が必要です。
最初は構成の作り方を身につけ、慣れてきたら時間を計って実践形式で取り組みましょう。
第三者から添削を受ける
論文は、自分では弱点を見つけにくい試験です。
第三者に確認してもらうポイントは、以下の通りです。
- 課題に答えているか
- 結論が明確か
- 根拠が具体的か
- 同じ内容を繰り返していないか
- 話の流れに矛盾がないか
上記について書いた論文を添削してもらい、修正してもう一度書くことで改善点を身につけやすくなります。
東京消防庁の適性検査方式で失敗しやすい5つのポイント


適性検査方式は、対策の方向性を間違えるとSPI3以外の準備が不足する可能性があります。
特に注意したいポイントは、以下の5つです。
それでは順番に見ていきましょう。
SPI3だけ対策している
適性検査方式はSPI3だけで一次試験が決まるわけではありません。
論文試験や資格・経歴評定などもあるため、SPI3の得点を上げることだけに集中しすぎないようにしましょう。
試験全体を確認し、必要な対策へ時間を配分することが大切です。
SPI3の苦手分野を放置している
SPI3-Uには一定点の基準が設定されているため、苦手分野を大きく残すのはおすすめできません。
得意な問題ばかり繰り返すのではなく、正答率が低い分野を優先して復習しましょう。
論文対策を後回しにしている
論文は知識を覚えるだけではなく、実際に書く練習が必要です。
「SPI3が終わってから始める」と準備期間が足りなくなる可能性があるため、早めに取り組んでください。
受検手続きを直前まで確認していない
適性検査方式では、SPI3-Uに指定された受検期間があります。
期間内に受検できなければ試験へ進めないため、受検日時や予約方法は早めに確認しておきましょう。
学習だけでなく、試験手続きも受験対策の一部です。
教養試験方式との違いを理解せず選択している
「SPI3の方が簡単そう」というイメージだけで試験方式を選ぶのは避けましょう。
実際にSPI3と教養試験の問題を確認し、自分がどちらで得点しやすいのか判断することが重要です。
適性検査方式と教養試験方式で迷ったときの選び方


試験方式を決める際は、倍率やイメージだけで判断せず、自分の学習状況から比較しましょう。
確認したいのは、以下の3つです。
それぞれについて、次項から解説します。
SPI3と教養試験を実際に解いて比較する
まずはSPI3と教養試験の両方に触れ、自分の得意不得意を確認しましょう。
実際に時間を計って問題を解くことで、どちらの方式が自分に合っているのか判断しやすくなります。
これまでの学習状況を確認する
すでに教養試験対策を長期間続けている場合は、その知識を活かせる可能性があります。
一方、就職活動ですでにSPIを何度も解いている方は、適性検査方式の方が準備しやすい場合があります。
残りの試験期間と現在の実力を踏まえて判断してください。
併願先まで含めて考える
東京消防庁だけでなく、ほかの消防本部や自治体、民間企業を受験する場合は、併願先の試験内容も確認しましょう。
複数の試験で共通して使える対策を選ぶことで、限られた勉強時間を効率良く使えます。
「適性検査方式と教養試験方式のどちらを選べばいいかわからない」という方は、ぜひ東消塾の公式LINEで相談してみてください。
東京消防庁の適性検査方式に関するよくある質問


最後に、東京消防庁の適性検査方式に関するよくある質問について回答します。
疑問点を解消するためにも、ぜひチェックしてください。
- 東京消防庁の適性検査方式では何を受けますか?
-
消防官Ⅰ類の適性検査方式では、SPI3-U能力検査・性格検査、論文試験、資格・経歴評定などが行われます。
SPI3だけを受検する方式ではないため、一次試験全体を把握して準備することが重要です。 - 適性検査方式はSPI3だけ勉強すれば合格できますか?
-
SPI3だけでは十分とはいえません。
適性検査方式では論文試験なども評価対象となり、全科目の総合成績によって一次試験の合格者が決まります。SPI3を優先しながら、論文も並行して準備しましょう。
- SPI3には足切りがありますか?
-
東京消防庁ではSPI3-U能力検査が一定点に達しない場合、論文試験の採点や資格・経歴評定を行わないとしています。
ただし「何点・何割が一定点なのか」という具体的な基準は公表されていません。最低ラインだけを狙わず、安定して得点できる状態を目指しましょう。
- 資格やスポーツ経験がなくても受験できますか?
-
資格・経歴評定があるからといって、特定の資格やスポーツ経験がなければ受験できないわけではありません。
受験資格を満たしているかは、東京消防庁の採用情報に記載されている条件を確認してください。 - 適性検査方式と教養試験方式はどちらがおすすめですか?
-
一概にどちらがおすすめとはいえません。
SPI対策の経験がある方や民間企業との併願を考えている方は適性検査方式を検討しやすい一方、公務員試験対策を続けてきた方は教養試験方式を活かしやすい場合があります。現在の実力や勉強期間、併願先まで含めて判断しましょう。
東京消防庁の適性検査方式対策についてのまとめ


今回は、東京消防庁の適性検査方式の内容や具体的な対策について紹介しました。
適性検査方式はSPI3だけを受検する試験ではなく、論文試験や資格・経歴評定なども含めて一次試験の結果が決まります。
また、SPI3-Uが一定点に達していない場合、その後の評価へ進めないため注意が必要です。
SPI3と論文を並行して対策し、試験日から逆算して準備を進めましょう。
東京消防庁の適性検査方式に不安がある方は東消塾の公式LINEへ
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現在の勉強状況や苦手分野を整理し、自分に必要な対策を明確にしてから合格に向けた準備を進めましょう。



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