消防官・消防士・消防職員の違いは?名称とその概要について解説

TOMO LABO

元東京消防庁職員で、現在は消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」を運営している友口です!

消防士を目指し始めた人や、消防士という仕事に興味を持ち始めたばかりの人は、消防士に関する名称が多すぎてどの名称を使えばいいのか混乱してしまうことはありませんか?

そこで本記事では、消防士に関する名称の違いについて、それぞれの仕事内容も踏まえて解説していきます。

将来自分が就く仕事の知識を付け、消防士になるモチベーションを高めましょう。

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目次

消防士に関する名称について違いを解説

消防士に関する名称について違いを解説
消防士に関する数々の名称一覧

消防士に関する名称は、だいたい上記5つが挙げられます。

それぞれどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。

消防吏員

消防吏員(しょうぼうりいん)という名称は一般的にはあまり使われないため、聞き慣れない人も多いのではないでしょうか。

実は消防吏員は多くの人がイメージしている消防士のことで、現場に出て消防活動を行う消防士の正式名称です。

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メディアでは消防士と呼ぶのが一般的なため、混乱してしまいますね!当ブログでは誰が読んでもわかりやすいよう、消防士=消防吏員としています!

消防士

先程もご紹介した通り、世間一般で言う消防士という名称は、消防吏員の俗称です。

我々の世界では本来、消防士と言ったら消防吏員の10ある階級の中で最下級を指しています。

消防士の階級
  • 消防総監
  • 消防司監
  • 消防正監
  • 消防監
  • 消防司令長
  • 消防司令
  • 消防司令補
  • 消防士長
  • 消防副士長
  • 消防士

とはいえ、消防業界の人間でも他業種の人に職業の話をするときは、自分の階級に関わらず「消防士をやっています」と答えるでしょう。

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消防士の階級については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

消防職員

消防職員という名称は、消防本部や消防署に常勤する地方公務員(消防士採用試験に合格した人)のことを指します。

現場に出動する消防吏員はもちろんのこと、デスクワークがメインとなるすべての職員を含んだ名称です。

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当ブログでは、デスクワークをする職員のことを指すときに、消防職員という名称をよく使います!

消防官

消防官という名称は、多くは消防吏員のことを指しているのですが、先程ご紹介した世間一般で言う「消防士」という俗称と同様で、正式な名称ではありません。

どこからこの消防官という名称が出てきたのかというと、国や地域の秩序・治安を守る職業である公安職から来ています。

消防士も公安職の1つなのですが、他の公安職は警察官・刑務官・海上保安官など、すべて名称末尾に「官」という字がついているため、それに合わせる形で「消防官」と呼ぶようになったそうです。

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まれに「消防官募集」というポスターが貼られているのを見かけますね!

消防隊員

消防隊員という名称は、消防吏員の中でも消防隊に属する隊員を指します。

消防隊とは災害現場に出動し、消火活動を主に担う部隊のことです。

本項で紹介している別の名称とは違い、消防隊員はあくまで部隊員としての名称であり、職業としての名称ではないため注意しましょう。

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消防吏員・消防士・消防職員・消防官は職業名として使えますが、「消防隊員をやっています」とは言わないようにしましょう!

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現場に出動する消防吏員の仕事内容

現場に出動する消防吏員の仕事内容

消防吏員は、世間一般で言う「消防士」や「消防官」と同じ位置づけの職員です。

火災や自然災害が起こった際、現場で以下のような活動をします。

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消防士全般の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説していますので、消防士を目指す人は併せて読んでみましょう!

消火活動

消火活動は読んで字の如く、火災発生時に放水ポンプを用いて消化を行う活動です。

主に消防隊が担当し、出動から10分以内には確実に放水を始めるという迅速な対応が求められます。

初期消火は特に重要視され、場合によっては人命救助を担うことも。

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消防士の業務の中でも象徴的なのが消火活動で、この活動を見て消防士を目指した人も多いはずです!

救助活動

救助活動は主に救助隊が担っており、火災や自然災害、交通事故、水難事故など、幅広い現場で人命救助を行います。

迅速かつ安全・確実に対応することが求められ、あらゆる消防活動の中でも特に難易度の高い活動です。

救助隊の中でも最先端の技術と高度な装備を備えた「特別救助隊(ハイパーレスキュー)」という精鋭部隊も存在します。

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被救助者が悲惨な状態である場合もあるため、救助隊に入る人は体力はもちろんのこと、強い精神力が必要です。

救急活動

救急活動は主に救急隊が担っており、消防士の出動回数の過半数を占める重要な活動です。

救急車に乗って活動し、医療機関に搬送するまでに応急処置を施します。

さらに、国家資格である「救急救命士」を取得することで、より高度な救急活動が可能です。

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救急救命士の取り方については、以下の記事で詳しく解説しています!

予防活動

予防活動は、火災や災害を未然に防ぐための活動で、以下のような内容となっています。

予防活動の内容
  • 学校・病院等の各施設に対する防火管理者を選定
  • 各施設における消防計画の作成や消防用設備の点検
  • 地域に対する防災講演

一見すると地味な活動ですが、地域住民の命を守るためになくてはならない重要な業務です。

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出動要請がない時間帯は、予防活動や訓練を主にしています。

消防吏員の仕事サイクル

消防吏員は、通報があればすぐに現場に出動しなければならないため、24時間勤務を交代制のシフトで回すのが特徴です。

この勤務形態を「交代制勤務」と言い、当番→非番→週休を繰り返す「3交代制」と、当番→非番→当番→非番→週休2日を繰り返す「2交代制」があります。

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本記事で詳しく紹介すると非常に長くなってしまうため、より理解を深めたい人は以下の記事も参考にしてみてください。

デスクワークがメインの消防職員の仕事内容

デスクワークがメインの消防職員の仕事内容

デスクワークがメインの消防職員は、主に消防本部に配属されています。

本部内でのみ仕事を行い、現場に出ることはありません。

基本的には事務員として就職する人が主な人員となりますが、消防吏員でも一定以上の階級になると、本部勤務(管理職)となりデスクワークがメインになります。

総務業務

総務業務は、消防本部全体の庶務を統括する業務です。

人事決定や予算執行、活動被服の選考など、全職員に対する責任感の強い役割を担います。

予防業務

予防業務は、前述した消防吏員の予防活動と同様の業務です。

デスクワークではなく、実際に各施設への立入検査を行ったり、地域住民に対する広報活動を行ったりします。

警防業務

警防業務は、現場に赴く消防吏員がより活動しやすくなるためのバックアップを行う業務です。

物品購入や訓練教育の計画立案、救命処置に関する事務処理などを主な仕事としています。

毎日勤務の消防職員の仕事スケジュール

デスクワークがメインの消防職員は、基本的に「毎日勤務」という勤務体制を取っています。

毎日勤務は平日の8:30〜17:15まで働き、土日祝日を休みとする、一般企業と同じ勤務スケジュールです。

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消防職員全体の約2割がこの毎日勤務をしているといわれており、女性も多く活躍しています!

【番外編】消防団員は消防士とは異なる職種

【番外編】消防団員は消防士とは異なる職種

消防士を指す名称とは少し異なりますが、消防団員という消防士とは別の職業があります。

消防士が消防署や消防本部に常勤する地方公務員なのに対し、消防団員は消防とは別に本業を持つ、特別職という枠の地方公務員(非常勤)です。

消防士採用試験の合格は必要なく、基本的には18歳以上でその地域に住んでいる、もしくは通勤・通学をしている人であれば誰でもなれます。

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消防団員に関して詳しく解説した記事もありますので、気になる方はチェックしてみてください。

消防団員の仕事内容

消防団員の主な仕事は、消防士の補助業務です。

消防士の消火活動をサポートしたり、地域住民の避難誘導などを行います。

もちろん事前に訓練を受けたり、座学で必要な知識を身に付けたりする必要がありますので、それらに時間を割けなければ、現場に出て活動することはできません。

よくある質問

消防士と消防吏員の違いは何ですか?

消防吏員は現場に出て消火や救助などを行う職員の正式名称で、消防士はその俗称、または消防吏員の階級の最下級を指す名称です。

消防職員とはどのような人を指しますか?

消防職員とは消防本部や消防署に常勤する地方公務員全般を指す名称で、現場に出る職員だけでなく事務作業を担う職員も含まれます。

消防団員は消防士と何が違いますか?

消防団員は消防士とは別に本業を持つ非常勤の特別職の地方公務員で、採用試験の合格は不要とされ、消火活動の補助や避難誘導などを行います。

消防士の名称についてのまとめ

消防士を指す名称について知っておきたいことのまとめです。

この記事で覚えておきたいこと
  • 消防吏員
    現場に出て消防活動をする職員のことで、世間一般がイメージする消防士のこと
  • 消防士
    正しくは消防吏員の階級の最下級を指し、消防吏員の俗称
  • 消防職員
    消防署や消防本部に常勤する地方公務員全般を指す名称
  • 消防官
    消防吏員の俗称であり、警察官や刑務官など、他の公安職に合わせた形の名称
  • 消防隊員
    消防吏員の中でも消防隊に属する人のこと
  • 消防団員
    消防士ではなく、消防とは別に本業を持つ特別職の地方公務員(非常勤)

消防士の名称はたくさんあれど、仕事内容が変わってくるのは、交代制勤務で働く消防吏員になるのか、毎日勤務で働く消防職員になるのかどうかの2点です。

将来どちらの勤務形態で働くのかビジョンをしっかり持って、消防士になる準備を整えていきましょう。

消防士になるためには、まずは採用試験の合格が必須です。

もし本気で消防士になりたいと思うなら、「東消塾」の無料相談を受けるところから始めてみましょう。

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友口 涼介(東消塾代表・元東京消防庁職員)

この記事の監修者

友口 涼介東消塾 代表/dcn株式会社 代表取締役/元東京消防庁職員

東京消防庁での勤務を経て、東京消防庁採用試験に特化したオンライン予備校「東消塾」を設立。元消防士としての現場経験と公務員試験の専門講師陣の受験対策を組み合わせ、面接対策や消防士として長く活躍するための心構えまで指導しています。東消塾の合格実績は累計合格者304名・合格率81.5%(2026年9月時点)。記事は東京消防庁・総務省消防庁の公式発表をもとに作成し、制度変更にあわせて更新しています。

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