東京消防庁にしかないものとは?資機材・部隊・魅力など徹底解説

東京消防庁にしかないものとは?資機材・部隊・魅力など徹底解説
TOMO LABO

元東京消防庁職員で、現在は消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」を運営しているTOMO LABOです!

毎年多くの受験者が入りたいと思い、憧れの的である東京消防庁。

他の消防にはない魅力を持った、日本で1番規模の大きな消防本部です。

本記事では、そんな東京消防庁にしかない独自のものを、魅力・部隊・取り組みなど、様々な角度から解説していきます。

今後東京消防庁を受けようと思っている人は、モチベーションを高めるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

東京消防庁にしかないもの

東京消防庁にしかないもの

東京消防庁は日本一大きな消防本部というだけあり、人員・資金が豊富です。

豊富なリソースが生み出す独自の要素を、余すところなくご紹介していきます。

▶ 動画「【東京消防庁】特別救助隊(ハイパーレスキュー)の仕事と選抜基準」で分かること

  • 特別救助隊(ハイパーレスキュー)とはどのような部隊かが分かる
  • 特別救助隊(ハイパーレスキュー)の主な仕事内容が分かる
  • 東京消防庁の特別救助隊に選ばれるための選抜基準が分かる

東消塾YouTubeより。元東京消防庁職員の講師が解説しています。

最新鋭の資機材

東京消防庁にしかない代表的な資機材を、以下にまとめました。

東京消防庁が有する最新鋭の資機材
  • 【スーパーアンビュランス】
    救急車としての基本機能に加え、救護所機能も有している特殊救急車。車体の両側面の拡幅が可能。大規模災害時や多数の傷病者がいる現場で活躍する。京王線刺傷事件にも出動した。
  • 【高機動救助車(活動型)】
    浸水地や土砂災害現場等の悪路走行が可能な救助車。可搬ポンプや放水銃などを備えており、浸水地内での消火活動をはじめ、車上のはしごを活用して高所での救助など、様々な場面に対応する。
  • 【無人走行放水車】
    通称ドラゴン。消防隊員が接近できない災害現場で活躍する。毎分5,000Lの放水が可能。
  • 【トイレカー】
    長時間活動時に活躍する、トイレ機能を有する車両。男性用スペースと女性用更衣室(個室)があり、手洗器・ハンドドライヤー・鏡なども設置されている。

ちなみに、活動型の高機動救助車ではなく、搬送型の高機動救助車(悪路走行や機材・隊員の輸送が可能)は、東京消防庁以外にも配備されているそうです。

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どれも非常に高機能なものばかりで、資金が潤沢な東京消防庁ならではの資機材ですね!

総合司令室

総合司令室は警防部という部署に所属する機関で、都内各地から受けた119番通報を受信し、状況に応じた指示を出すための通信指令本部です。

総合司令室の業務
  • 【災害受付】
    119番通報を受け、部隊に出動指示を出す。通報車を落ち着かせ、短時間で必要な情報を聞き出すことが重要。
  • 【無線担当】
    災害現場からの活動報告を受け、現場との連携を図る。刻々と変わる現場状況を把握し、増強部隊を出動させるかどうか判断することも。
  • 【救急管制】
    救急隊の活動をバックアップする。救急隊の代わりに搬送先の医療機関を選定する場合もある。

総合司令室の業務は、救急活動に関わるものばかりですので、入るためには救急隊で経験を積むのがおすすめです。

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ちなみに、令和4年度に東京消防庁が出動した119番件数は、なんと872,075件だったそう。1日あたり、2,389件も出動している計算になります!

女性職員の職域の広さ

東京消防庁は女性消防官の数が多く、令和4年4月1日時点では1,306人も在籍していたそうです。

実は東京消防庁初の女性職員が入庁した昭和47年当初、女性は事務作業にしか従事できませんでした。

しかし次第に職域が拡大し、平成3年には救急業務が可能に、平成6年には機関業務・船長(機関長)業務・整備業務などが可能に、そしてなんと平成18年には、男性消防官と同様の業務に従事できるようになりました。

もし消防士として現場でしっかりと活躍したいと思っている女性は、東京消防庁に入るのがおすすめです。

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一応、毒劇物等に関わる災害への対応など、一部の特殊業務は男性のみだそうです。

女性職員の職域の広さ あわせて読みたい 総務省消防庁と東京消防庁の違いは?それぞれの役割・特徴を比較紹介
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東京消防庁にしかない部隊

東京消防庁にしかない部隊

東京消防庁は人員が豊富なため、各分野のスペシャリストを育成しやすい環境づくりがなされています。

上記それぞれの部隊は、そんな高度な知識・経験を持ったスペシャリストたちが配属される部隊です。

ファーストエイドチーム

ファーストエイドチームは、災害対応で最も重要なことである「迅速な初期対応」に特化した部隊です。

全国の消防機関で初のEVトライクという小型車両を取り入れ、ポンプ車や救急車が入れない狭い道路を使って現場に駆けつけます。

初期対応に必要な消火用ホースや、AEDなどの資機材を搭載。

初期消火や傷病者観察を1分1秒でも早くおこない、後続の部隊が活動しやすい状況を作り出します。

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EVトライクは、2人乗りの3輪バイクのような感じです!

ハイパーレスキュー

ハイパーレスキューは救助隊の中でも、特に高度な救助能力を備えた特別高度救助隊です。

正式名称は「消防救助機動部隊」と言います。

消火・救助・救急活動を同時におこないつつ、震災や大規模なNBC災害(核・生物剤・化学物質による特殊災害)にも対応する、救助のスペシャリストです。

名称や得意とする領域、保有する資機材等に違いはありますが、ハイパーレスキューと同じ括りである特別高度救助隊は、全国で22の消防局や消防本部に配置されています。

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ほんの一握りだけがなれる、超難関の部隊です。なり方や他県に配置された特別高度救助隊のことを知りたい人は、ぜひ以下の記事もご覧ください!

英語対応救急隊

英語対応救急隊は都心部を中心に配置された、完全な英語対応を可能とする特殊な救急隊のことです。

東京オリンピックに向けて発足した比較的新しい部隊で、海外研修もおこないます。

外国人観光客や外国人労働者が増えてきた近年では、発足当時よりも活躍の場が増えてきました。

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ちなみに東京消防庁以外では、多言語音声翻訳アプリなどを活用し、外国人の傷病者に対応しています!

化学機動中隊

化学機動中隊は、危険物による災害や、NBC災害への対処に特化した専門部隊です。

危険物の取り扱いに長けた隊員で構成され、さまざまな分析装置を駆使して化学物質の特定・除染をおこないます。

先ほどご紹介した「ハイパーレスキュー」の中には、化学機動中隊よりもさらに専門的にNBC災害に対処する部隊が、第三消防方面本部(渋谷区)と、第八消防方面本部(立川市)に配置されています。

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ちなみに、他の消防局では特別救助隊や特別高度救助が、この化学機動中隊と同様の活動を兼任しているそうです。

即応対処部隊

即応対処部隊は、近年頻発している広域自然災害に対して消防活動のさらなる強化を図るため、2020年に発足した新設部隊です。

自然災害時には先遣隊として出動し、後着部隊が消防活動をしやすくするための拠点形成や侵入導線確保、現場の情報収集を担います。

悪路走行が可能な車両やドローンなど、最新鋭の資機材を保有し、黒色の特殊な防火帽を着けているのが特徴です。

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黒というイメージカラーには、「すべての色(部隊)を混ぜ合わせ、他の色に影響を受けない」という意味があります!

東京消防庁で働く魅力

東京消防庁で働く魅力

この章でご紹介する内容は、東京消防庁”独自のもの”というわけではありませんが、他の消防本部と比べても魅力的だと感じる部分をご紹介していきます。

部隊の種類が豊富

東京消防庁には、どの消防本部にも配置されているポンプ隊(消火隊)・救助隊・救急隊・はしご隊・指揮隊などの基本的な部隊以外にも、さまざまな部隊が配置されています。

東京消防庁が保有するさまざまな部隊(一例)
  • 【特別消火中隊】
    消火活動に特化した部隊。金色の防火帽に黒色の防火衣を着用している。
  • 【水難救助隊】
    海や河川部で発生する水難事故時に救助活動をおこなう部隊。消防艇を保有。
  • 【山岳救助隊】
    山岳地域での災害時や、山岳における遭難・滑落事故時に活動する部隊。ポンプ隊や特別救助隊と兼務制になっている。
  • 【航空隊】
    ヘリコプターによる消防・救急・救助活動をおこなう部隊。2016年には、航空活動のスペシャリスト「エアハイパーレスキュー」(東京消防庁独自の部隊)が発足。
  • 【統合機動部隊】
    テロ災害に対処することを目的に発足した部隊。大規模災害時にも活動し、現場の情報収集や、各部隊の統合指揮を担う。

東京消防庁は、全国の各消防局・消防本部が保有する部隊のほとんどを保有しています。

部隊の種類が豊富というのは、将来の選択肢が豊富ということです。

そのため、今後どの部隊で活躍したいのかまだ明確になっていない人は、東京消防庁で働いてみるのも1つの手でしょう。

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上記のような特別な部隊は、誰でも入れるわけではありません!特殊な知識や技能が必要ですので、なるには相当な努力が必要!

専門性が高くなる

東京消防庁の消防士は、自分が配置された部隊の知識・経験を深く身に付け、専門性が高くなります。

人員が豊富なため、各部隊に十分な隊員を配置できるからです。

一部特殊な場合を除き、他の部隊を兼任するというシチュエーションは、ほとんどありません。

逆にさまざまな部隊を兼任したいという人は、地方の小規模な消防に行くことをおすすめします。

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部隊を兼任しないというだけで、他の部隊に移ることは可能です!

待遇や福利厚生が充実している

東京消防庁は、全国でもっとも大きな消防局ということもあり、給与・福利厚生が充実しています。

職員募集要項によると、Ⅰ類の初任給は約321,900円、Ⅲ類の初任給は約279,400円だそうです。

福利厚生としては、育児休業や育児短時間勤務など、出産後の制度が整っています。

独身者には単身宿舎がありますし、家族持ちには家族対寄宿舎があるため、家探しや家賃で困ることもないでしょう。

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単身宿舎は共用スペースが有るため、一人暮らしと同等のプライベート空間は作れないものの、家賃がほとんどかからないため、貯金がどんどん貯まります!

待遇や福利厚生が充実している あわせて読みたい 東京消防庁に入ったら勝ち組なのか?田舎・地方との違いも解説

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よくある質問

東京消防庁にはどのような特殊な資機材がありますか?

救護所機能を持つ特殊救急車や悪路走行できる救助車、無人で放水できる車両など、他にはない最新鋭の資機材を保有しています。

ハイパーレスキューとはどんな部隊ですか?

消火や救助、救急活動を同時に行いながら、震災や特殊災害にも対応する、救助のスペシャリスト集団である特別高度救助隊のことです。

東京消防庁で働く魅力は何ですか?

配属された部隊で経験や知識を深められるため専門性が高まりやすく、給与や宿舎などの待遇や福利厚生も充実している点が魅力です。

東京消防庁にしかないものについてのまとめ

今回は、東京消防庁にしかない資機材や専門部隊、働く魅力について紹介しました。
東京消防庁にしかない資機材・部隊・魅力に関するまとめです。

この記事で覚えておきたいこと
  • あらゆるシチュエーションで活動できるよう、特殊な資機材や部隊を保有している
  • 女性が働きやすい環境づくりがされている
  • 初期対応やNBC災害、英語対応など、何かに特化した部隊が存在する
  • 専門性を高くし、その道のスペシャリストになりたい人は、東京消防庁がうってつけ
  • 待遇や福利厚生が他の消防よりも充実している

東京消防庁には、ハイパーレスキューや即応対処部隊など高度な災害に対応する部隊があり、幅広い分野で専門性を高められます。
待遇や福利厚生も充実しているため、将来どのような消防士として活躍したいのかを考えながら自分に合った受験先か判断しましょう。

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友口 涼介(東消塾代表・元東京消防庁職員)

この記事の監修者

友口 涼介東消塾 代表/dcn株式会社 代表取締役/元東京消防庁職員

東京消防庁での勤務を経て、東京消防庁採用試験に特化したオンライン予備校「東消塾」を設立。元消防士としての現場経験と公務員試験の専門講師陣の受験対策を組み合わせ、面接対策や消防士として長く活躍するための心構えまで指導しています。東消塾の合格実績は累計合格者304名・合格率81.5%(2026年9月時点)。記事は東京消防庁・総務省消防庁の公式発表をもとに作成し、制度変更にあわせて更新しています。

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