東京消防庁の受験に向けて勉強しているみなさん、2026年の採用試験より試験内容が大幅に変更されたことをご存じでしょうか。
変更点を抑えずに勉強を進めてしまうと「勉強しているところと違う問題が出た」、「問題が全然解けない」というケースになりかねません。
この記事では、東京消防庁の試験内容の変更点についてわかりやすく解説していきます。
2025年の採用試験に合格した方向けの奨学金返還支援制度についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【2026年】東京消防庁│試験内容の変更点
2026年度の東京消防庁採用試験には、3つの変更点があります。
受験生にとって有利になる変更点なので、しっかりと確認しておいてください。
1.問題数が45問→40問に減少した
1つ目の変更点は、問題数が45問から40問に減少したことです。
具体的には、知識分野の自然科学が完全になくなり、対策の必要がなくなりました。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 知能分野 | 27題 | 27題 |
| 知識分野 | 18題 | 13題 |
| 合計 | 45題 | 40題 |
以前までは、自然科学の配分が5題あり、筆記試験全体で大きな割合を占めていたので、自然科学の問題がなくなったことは、今後の受験生にとって大きなプラスになります。
範囲を絞って試験対策できるようになるので、正しく勉強すれば合格できる可能性は高くなります。
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2.小論文の文字数が減少した
2つ目の変更点は、小論文の文字数が減少したことです。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| I類 | 1000~1500字 | 600~800字 |
| III類事務 | 600~1000字 |
特にI類は文字数が大幅に減少したので、誤字・脱字が発生しにくくなりました。
変更後の文字数は600字~800字となっていますが、「結局どのくらいの文字数で書けばいいの?」と疑問に感じている方も多いと思います。
「ギリギリまで書いた方が印象が良い」と思われるのが一般的ですが、重要なのは「内容」です。
頑張って文字数制限まで書いても、誤字・脱字が多かったり、文字数稼ぎのような中身のない文章では意味がありません。
東京消防庁の採用試験で小論文を書く際は、以下のポイントを意識してみてください。
- 700字を目安に内容のある文章を書く
- 文字稼ぎをせず、正しい構成で書く
東証塾では、2026年の小論文試験について詳しくまとめた記事も後悔しているので、ぜひ参考にしてください。


3.2次試験の時間が短縮された
3つ目の変更点は、2次試験の時間が短縮された点です。
これまでの採用試験では、全員が朝一に集合し、自分の順番が回ってくるまで待機しなければいけませんでした。
自分の順番が午後から、夕方からの場合、長く待たされるという課題があったのです。
しかし、2026年の採用試験から、午前と午後の2部制が導入され、待ち時間問題が解消されました。
以前までの2次試験と比べて身体的な負担が軽減され、受験生は集中して試験に臨むことができます。
【最大150万円】奨学金返還支援制度が開始
東京消防庁では、優秀な人材の確保と若手職員の経済的負担軽減を目的として、2025年度採用者から適用される「奨学金返還支援制度」を導入しました。
この制度により、働きながら奨学金を返済する負担が大幅に軽減され、任務に集中できます。
ここからは、2025年より開始された奨学金返還支援制度について詳しく解説していきます。
奨学金返還支援制度の概要
奨学金返還支援制度とは、学生時代に奨学金制度を利用していた人が東京消防庁に採用された場合、返済を支援してもらえる制度です。
東京消防庁だけでなく、市役所や警視庁など、他の公的機関でも導入されている制度で、人材確保や地域定着の目的があります。
奨学金返還支援制度がある東京消防庁に入庁すれば、本来であれば奨学金返済に使用するお金を投資に回すなど、資産形成しやすくなるメリットがあります。
奨学金返還支援制度の対象奨学金
東京消防庁の奨学金支援制度の対象になる奨学金は、日本学生支援機構など、公的機関が実施している貸与奨学金です。
また、第三者からの代理返済が認められている契約である必要があります。
教育ローンや民間財団が実施している奨学金は、支援対象外となるので注意してください。
奨学金返還支援制度の支援金額
東京消防庁の奨学金返還支援制度では、申請時点における本人の奨学金返還総額の2分の1が支援対象になります。
ただし、支援金額には上限があり、大学等を卒業した方は最大150万円、大学院を卒業した方は最大225万円までです。
たとえば、大学時代に300万円の奨学金を借りており、申請時点で返還残額が300万円ある場合、その2分の1にあたる150万円が支援対象になります。
一方で、返還残額が400万円ある場合でも、大学等卒業者の上限は150万円のため、200万円がそのまま支援されるわけではありません。
支援金額を考える際は、以下の2点を確認しておきましょう。
・申請時点で奨学金の返還残額がいくらあるか
・自分が大学等卒業者か、大学院卒業者か
奨学金の返済がある方にとって、最大150万円の支援はかなり大きなメリットです。東京消防庁を目指す理由のひとつとして、福利厚生面の充実も確認しておくと良いでしょう。
奨学金返還支援制度の支援方法
奨学金返還支援制度は、採用後すぐに全額が一括で支給される制度ではありません。
東京消防庁では、採用2年目から11年目までの10年間で分割して返還支援が行われます。
また、前年度の勤務実績を確認したうえで支援が実施されるため、採用されたからといって無条件で全額が支援されるわけではない点に注意が必要です。
制度の流れを簡単にまとめると、以下のようになります。
・令和7年度以降の採用試験に合格する
・東京消防庁の職員として採用される
・対象となる奨学金を申請する
・採用2年目以降、勤務実績を確認したうえで支援される
つまり、東京消防庁に入庁したあとも継続して勤務することが前提になる制度です。
奨学金の返済負担を軽減しながら、消防官として長く働きたい方にとっては、非常に心強い制度だといえます。
2026年以降の東京消防庁採用試験で意識すべき対策
2026年の東京消防庁採用試験は、問題数の減少や小論文の文字数変更など、受験生にとって大きな変更がありました。
ただし、試験が簡単になったわけではありません。
むしろ、出題範囲が絞られたことで、主要科目の完成度や小論文の質、面接での受け答えがより重要になります。
こちらでは、2026年以降の東京消防庁採用試験で意識すべき対策を解説します。
知能分野の対策を優先する
東京消防庁の採用試験では、知能分野の重要性が高くなっています。
2026年の変更後も、知能分野は27題のまま維持されています。
つまり、全40題のうち半分以上が知能分野から出題されるということです。
知能分野では、主に以下のような科目が出題されます。
・数的推理
・判断推理
・資料解釈
・文章理解
自然科学がなくなったことで勉強範囲は減りましたが、その分、知能分野で点数を落とすと合格が遠のきます。
特に数的推理や判断推理は、短期間で感覚的に解けるようになる科目ではありません。
解き方のパターンを覚え、繰り返し演習することが大切です。
「自然科学がなくなったから楽になった」と考えるのではなく「知能分野で確実に得点する試験になった」と捉えて対策を進めましょう。
小論文は短くても内容の濃さが重要になる
小論文の文字数は減少しましたが、対策の重要性が下がったわけではありません。
むしろ、600字〜800字程度で自分の考えをわかりやすくまとめる力が求められるようになりました。
文字数が多い小論文であれば、多少遠回りな説明をしても全体として内容を補える場合があります。
しかし、文字数が少なくなると、無駄な表現や抽象的な文章があるだけで、内容が薄く見えやすくなります。
小論文では、以下の流れを意識すると書きやすくなります。
・結論を先に書く
・理由を具体的に説明する
・東京消防庁の仕事と関連づける
・最後に消防官としての姿勢を示す
例えば「地域住民との信頼関係」や「災害時の冷静な対応」といったテーマが出た場合でも、一般論だけで終わらせるのは避けましょう。
東京消防庁の消防官として、どのように行動したいのかまで書くことで採用試験に合った小論文になります。
面接では志望動機と人柄を深掘りされる
2次試験の時間が短縮されたことで、受験生の負担は軽くなりました。
しかし、面接そのものの重要性が下がったわけではありません。
東京消防庁の採用試験では、筆記試験だけでなく消防官としての適性や人柄も重視されます。
特に面接では、志望動機や学生時代の経験、困難を乗り越えた経験などを深掘りされる可能性があります。
面接対策では、以下の質問に答えられるようにしておきましょう。
・なぜ東京消防庁を志望するのか
・なぜ地元消防ではなく東京消防庁なのか
・消防官としてどのように働きたいのか
・これまで努力してきた経験は何か
・集団生活や厳しい訓練にどう向き合うか
特に「なぜ東京消防庁なのか」は、必ず整理しておきたいポイントです。
東京消防庁は日本最大規模の消防組織であり、火災・救急・救助・防災など幅広い業務を担っています。
規模の大きさや都市災害への対応力に魅力を感じている場合は、自分の経験や将来像と結びつけて話せるようにしましょう。
4月の採用試験が終わった後にやるべきこと
4月の東京消防庁採用試験が終わった後は、結果を待つだけでなく次の行動に移ることが大切です。
試験が終わると一気に気が抜けてしまう方も多いですが、1次試験後の過ごし方で2次試験の結果が変わることもあります。
こちらでは、4月の採用試験が終わった後にやるべきことを解説します。
自己採点と苦手分野の振り返りをする
まずは、1次試験の自己採点と振り返りを行いましょう。
試験本番では「できた」、「できなかった」という感覚だけで判断しがちですが、実際には思っていたより点数が取れている場合もあれば、ケアレスミスで失点している場合もあります。
振り返りでは、以下の点を確認してください。
・時間配分に問題はなかったか
・数的推理や判断推理で解けない問題が多くなかったか
・文章理解で読み間違いがなかったか
・知識分野で暗記不足を感じた科目はないか
仮に1回目の試験で手応えがなかったとしても、振り返りをすれば次の試験に活かせます。
東京消防庁の採用試験は、1回の結果だけで終わりではありません。
次回以降の受験や他自治体の消防官試験に向けて、今回の試験を必ず分析しましょう。
2次試験に向けて面接カードを整理する
1次試験の合格発表を待ってから面接対策を始めると、準備が間に合わない可能性があります。
そのため、4月の試験が終わった段階で、面接カードやエントリーシートの内容を整理しておきましょう。
特に、以下の内容は早めに言語化しておくことが大切です。
・東京消防庁を志望した理由
・消防官を目指したきっかけ
・自分の強みと弱み
・学生時代や社会人経験で力を入れたこと
・チームで取り組んだ経験
・ストレスや失敗への向き合い方
面接では、きれいな言葉を並べるだけでは評価されにくいです。
自分の経験をもとに「なぜそう考えたのか」、「その経験から何を学んだのか」まで話せるように準備しましょう。
体力試験に向けた準備も始める
東京消防庁を目指す場合、筆記試験や面接だけでなく、体力面の準備も欠かせません。
消防官は、災害現場で人命救助や消火活動を行う仕事です。
そのため、採用試験でも一定の体力や身体能力が確認されます。
試験直前だけ運動しても、急に体力を伸ばすのは難しいです。
4月の試験が終わった後は、以下のような基礎的なトレーニングを継続しましょう。
・ランニング
・腕立て伏せ
・腹筋
・スクワット
・懸垂や握力トレーニング
・ストレッチ
ただし、無理に追い込みすぎてケガをすると本末転倒です。
毎日少しずつでも継続し、試験本番にベストな状態で臨めるように準備しましょう。
東京消防庁を目指すなら変更点を踏まえた対策が重要
2026年の東京消防庁採用試験では、教養試験の問題数や小論文の文字数、2次試験の実施時間などに変更がありました。
受験生にとって負担が軽くなった部分もありますが、対策を間違えると合格から遠ざかってしまいます。
特に、知能分野の得点力、小論文の構成力、面接での受け答えは今後も重要です。
「問題数が減ったから簡単になった」と油断するのではなく、変更点に合わせて勉強の優先順位を見直しましょう。
また、奨学金返還支援制度の導入により、東京消防庁は経済的な面でも働きやすい環境が整いつつあります。
奨学金の返済に不安がある方にとっても、東京消防庁を目指す価値はさらに高まったといえるでしょう。
まとめ|東京消防庁の変更点を理解して合格に向けた準備を進めよう
今回は、2026年の東京消防庁採用試験の変更点と奨学金返還支援制度について詳しく解説しました。
2026年の採用試験では、教養試験の問題数が45問から40問に減少し、小論文の文字数も600字〜800字程度に変更されています。
また、2次試験は午前・午後の2部制になり、受験生の待ち時間や身体的な負担も軽減されました。
さらに、2025年度以降の採用者を対象に、最大150万円の奨学金返還支援制度も導入されています。
東京消防庁の採用試験は変更点が多いため、正しい情報をもとに対策することが大切です。
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