TOMO LABO元東京消防庁職員で、現在は消防士の採用試験合格に特化したオンラインスクール「東消塾」を運営している友口です!
消防官採用試験には教養試験を行う方式があります。一方、東京消防庁のⅠ類には適性検査方式(SPI3-U)もあり、受験する方式によって試験内容が異なります。この記事では、主に教養試験方式の対策を解説します。
非常に難易度が高く、多くの人が教養試験の時点で不合格となります。
今回の記事ではそんな教養試験について、概要や試験内容、対策法について詳しく解説。
第一関門となる教養試験を突破し、消防士になるという夢を叶えるためにも、ぜひ最後までご覧ください。


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そもそも教養試験とはどんな試験?


東京消防庁の2026年度(令和8年度)消防官Ⅰ類(教養試験方式)・Ⅲ類の教養試験は、五肢択一式・40題・2時間です。知能分野が27題、知識分野が13題です。
知能分野(一般知能)と知識分野(一般知識)の2分野から出題され、Ⅰ類試験なら大学卒業程度、Ⅲ類試験なら高校卒業程度の一般的な学力・知識・教養が試されます。



現行の東京消防庁Ⅰ類・Ⅲ類の出題分野は、知能分野(文章理解・語句の用法・英文理解・判断推理・空間概念・数的処理・資料解釈)と、知識分野(人文科学・社会科学)です。自治体や年度によって範囲は異なります。
東京消防庁の2026年度の変更点は、40題(知能27題・知識13題)の内訳と対策で確認できます。Ⅰ類・Ⅲ類の公式募集要項もあわせてご覧ください。
試験日程
東京消防庁の2026年度は、消防官Ⅰ類(教養試験方式)の1回目が4月26日、2回目が9月6日、消防官Ⅲ類の1回目が9月6日、2回目が2027年1月10日です。試験方式・回によって異なるため、Ⅰ類・Ⅲ類の公式要項で申込期間と日程を確認してください。
各自治体・年度・試験回によって日程は異なり、翌年1月に行う回もあるため、自身が受けたい自治体のホームページの確認は必須です。



申込開始日と締切日も回ごとに違います。受験予定先の公式要項を早めに確認しましょう。
東京消防庁の各年の合格倍率
各自治体ごとに試験の難易度は異なりますが、東京消防庁の競争率は軍を抜いており、毎年多くの受験者が不合格を言い渡されます。
以下は令和2〜4年度(2020〜2022年度)の過去実績です。当時のⅡ類を含む区分・倍率であり、2026年度の試験区分や現在の倍率を示すものではありません。現在の公表値は東京消防庁の試験結果をご確認ください。
| 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | |
| 専門系 | 8.5 | 7.5 | 6.8 |
| Ⅰ類 (1回目) | 6.8 | 7.2 | 9.2 |
| Ⅰ類 (2回目) | 6.3 | ー | 6.7 |
| Ⅱ類 | 6.6 | 18.2 | 3.5 |
| Ⅲ類 | 7.7 | 20.3 | 6.4 |
この表は当時の制度を理解するための歴史的参考です。募集人数・方式・受験者数は年度によって変わるため、現行試験の難易度をこの数値だけで判断しないでください。



倍率を見て萎縮するのではなく、確実に合格ラインに乗るくらいの実力を身につけることが重要です。
知能分野(一般知能)の出題範囲


知能分野は、受験者の思考能力や判断力、情報分析能力を問われる分野です。
2026年度の東京消防庁Ⅰ類(教養試験方式)・Ⅲ類では、知能分野が40題中27題を占めます。これは題数であり、科目別の配点を示すものではありません。



それぞれどのような問題なのか、詳しく見ていきましょう!
文章理解
文章理解は、文章の内容を読み取って答える問題です。2026年度の東京消防庁の公式要項には知能分野として文章理解が挙げられていますが、古文の出題数は公表されていません。
出題形式としては、本の一節を読み、その文章内の内容に合致するものを答えるという形です。
対策として有効なのは日常的に読書をすることで、読解力や想像力が高められます。
過年度の科目別題数を現在の傾向として扱わず、実施年度を確認して過去問に取り組みましょう。



本は小説がおすすめで、なるべくジャンルを問わずに読み漁ってみましょう!
英文理解
英文理解は、英文を読んで問題文と一致する回答を選んだり、虫食いになっている箇所に入る英単語を選んだりするような問題が出されます。


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正解:3
これといった特別な対策はなく、英単語を覚えたり、英文法に慣れ親しむほかありません。
英文理解も2026年度の東京消防庁の公式出題範囲に含まれます。科目別の題数は公式要項に示されていないため、少ないと決めつけずに準備しましょう。
判断推理
判断推理は、パズルクイズや嘘つき問題など、問題文に書かれた条件をもとに答えを推測するような問題が出されます。


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正解:5
論理的思考能力が問われるのですが、実は回答の仕方がある程度パターン化されています。



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空間概念
空間概念は、図形の見えない部分を想像したり、切断面の形を考えたりと、空間把握能力を測るような問題が出されます。


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正解:3
中には解法を覚えれば対応できる問題もありますが、そうでない問題は対策がしづらく、得手不得手が大きく分かれます。



もし本当に苦手でまったく理解できない場合は、思い切って諦めるのも1つの手です!
数的推理
数的推理は、方程式や確率など、数学の知識を測る問題が出されます。


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正解:2
数学とひと口に言っても、出題範囲はかなり広く、得点源にするには相当な勉強が必要です。
答えを覚えるのではなく、しっかりと解法や公式を理解して解く必要があります。



逆にそれぞれの解法さえ理解できれば、どんな問題が来ても対応可能です!
資料解釈
資料解釈は、表やグラフから構成比・増加率・指数などの情報を読み解き、計算を用いながら回答する問題が出されます。


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正解:5
2026年度の東京消防庁の公式要項では、資料解釈は知能分野の出題範囲に含まれています。年度別の出題数は過去問を確認してください。
表やグラフを読み解く問題に多く触れるしか対策法がないため、できるだけ毎日取り組みましょう。



解くのに時間がかかる問題が多いため、時間配分が大切になります!


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一般知識(知識分野)の出題範囲


知識分野は、地方公務員として最低限必要な学的教養を問われる分野です。
2026年度の東京消防庁Ⅰ類・Ⅲ類の公式要項には、知識分野として人文科学(国語・歴史・地理)と社会科学(法学・政治・経済・社会事情)が挙げられています。自然科学は公表された出題分野に記載されていません。ただし要項の列挙は「おおむね」であり、絶対に出題されないと断定するものではありません。Ⅰ類公式要項・Ⅲ類公式要項を優先して確認してください。
知識分野は2026年度の東京消防庁で13題です。出題分野を公式要項で確かめ、どこを重点的に勉強するのか見極めることが重要です。



それぞれどのような問題なのか、詳しく見ていきましょう!
人文科学
- 【国語】
四字熟語・慣用句・ことわざなど。 - 【歴史】
近代史を中心とした日本史B・西洋史を中心とした世界史B・東洋思想・西洋思想・宗教など。 - 【地理】
世界の地形や気候を中心とした地理B - 【文芸】
古典文学・美術・音楽
人文科学の科目別出題数は2026年度の公式要項に示されていません。過年度の頻度だけで対策を省く科目を決めないようにしましょう。


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正解:2
対策法としては、全範囲を無理に網羅しようとせず、ある程度得意な部分に絞って勉強することでしょう。



高校時代に自分が専攻していた科目を伸ばしたほうが、復習+α程度で済みます!
社会科学
- 【法学】
法律概論・憲法総論が中心。 - 【政治】
各国の政治制度・人権・国会・裁判所関連が中心。 - 【経済】
国民所得・金融・財政関連が中心。 - 【社会事情】
環境問題・社会保障が中心。
社会科学は一見すると出題範囲が広く感じますが、他の科目よりも限定的なため、意外と得点源になり得る分野です。


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正解:3
専門的な知識が問われるため難易度は高めですが、ニュース等で見覚えのある単語もよく出てくるため、ある程度勉強すれば覚えられないことはありません。



2026年度の要項では法学・政治が社会科学の範囲に含まれます。科目ごとの出題率は公表されていません。
過年度の自然科学(歴史的参考)
- 【数学】
数ⅠAから数と式・図形と計量・2次関数が中心。 - 【物理】
力学・電気・波動・原子が中心。 - 【化学】
理論化学・無機化学が中心。 - 【生物】
細胞・恒常性・代謝・遺伝が中心。
以下の自然科学の科目・問題画像は過年度の歴史的参考です。2026年度の東京消防庁Ⅰ類・Ⅲ類の公表範囲には自然科学の記載がないため、現在の学習優先順位を決める根拠にはしないでください。他自治体では要項を個別に確認してください。
過去問を使うときは、実施年度と現在の出題形式の違いを確認しましょう。


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正解:4
2026年度の東京消防庁Ⅰ類・Ⅲ類対策では、この古い自然科学の例を優先学習の根拠にしません。現行の40題形式と分野別の内訳を確認してください。
出題傾向や出題範囲を過去問から知ることで、効率よく勉強しましょう。



理科の対策が必要かどうかは、志望する消防本部の最新要項に合わせて判断しましょう。


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2026年度の出題数と過年度の参考資料


教養試験は、膨大な分野の知識・知能が問われます。
効率よく試験対策をおこなうためには、どの科目を優先的に勉強するべきかを知らなければなりません。
2026年度の現行形式は、消防官Ⅰ類(教養試験方式)・Ⅲ類ともに知能27題・知識13題、合計40題・2時間です(Ⅰ類公式要項/Ⅲ類公式要項)。以下の画像は令和4年度Ⅰ類の科目別出題例で、過年度の歴史的参考です。現在の形式・配点・科目別題数を示すものではありません。



現在の学習計画は令和4年度の画像ではなく、2026年度の40題形式と志望先の最新要項を基準に立てましょう。





分野別の勉強法は以下の記事も参考になります。ただし、古い科目別の出題数・配点を現行制度へそのまま当てはめないでください。
教養試験で高得点を取るための対策法3選


教養試験でできるだけ高得点を取りたいなら、以下の3つの対策を取りましょう。
上記3つの対策法をせずに合格するのは、ほぼ不可能と言っても過言ではありません。



難しいことではありませんので、確実にこなしましょう。
とにかく過去問を解く
教養試験対策としてもっとも有効なのが、過去問を解くことです。
出題傾向や頻出問題がわかりますし、自分の苦手な部分を見極めることで、そこに重点を置いて対策できます。
過去問は複数年度に取り組むと傾向を比較できます。ただし2026年度は40題形式に変更されているため、過年度の題数や分野配分をそのまま当てはめないでください。



加えて、できれば1つの過去問を3週解いてみると良いでしょう!1週目は普通に解いて、2周目でも解けなかった部分には印をつけ、3週目でも解けない問題は苦手分野として後回しにするのが効率的です。
最新要項と得意分野から学習順を決める
効率的に対策するには、受験区分の最新要項に記載された出題分野を確認し、苦手でも配分が大きい分野と得点を伸ばしやすい分野から取り組みましょう。
公式要項が公表していない科目別題数を古い画像から推測して、2026年度の学習時間を決めるのは避けてください。
勉強する科目の時間配分を上手に考えられるかどうかが、試験合格への近道です。



まず現行の40題形式で知能27題・知識13題を把握し、自分の得意・不得意と最新の公式出題範囲から学習順を決めましょう。令和4年度の画像はその根拠にしません。
本番前には必ず模試を受ける
模試は、実践さながらの試験環境で問題を解く貴重な機会です。
自身の実力がハッキリとわかりますし、時間配分の必要性を感じたり、精神的なプレッシャーを経験したりすることは、本番でパフォーマンスを引き出す助けとなります。
模試は多くの予備校が採用試験直前に実施していますので、必ず受けておきましょう。



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教養試験に関するQ&A
教養試験について、よくある質問とその回答をまとめました。
教養試験についてのまとめ
教養試験について、知っておきたいことをまとめました。
- 教養試験はマークシートの五肢択一方式
- 2026年度の東京消防庁Ⅰ類・Ⅲ類は知能27題・知識13題の計40題
- 試験日程は自治体ごとに異なるため、市や消防本部のホームページ確認が必須
- 現行の公式出題範囲と得意・不得意をもとに学習順を決める
- 傾向と対策を知るためにも、過去問は絶対に取り組む
教養試験の難易度は高く、受験者の約2/3は1次試験で落ちてしまいます。
効率的な学習計画が立てられなければ、2次試験に進むのは夢のまた夢。
消防士になるという夢を叶えるためにも、正しい方法で正しい方向への努力をしましょう。



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